津軽系こけし

Tsugaru-kei Kokeshi

津軽系こけし 1

津軽系こけしは、東北6県に伝わる伝統こけし11系統の一つで、青森県黒石市の温湯温泉を中心に大鰐町にも産地を広げています。大正時代の初め頃、温湯温泉の木地師・盛秀太郎が湯治客向けに作り始めたのが起こりとされ、大鰐町の長谷川辰雄とともにその礎を築きました。ほかの系統に比べ成立が新しい分、徒弟制度に縛られない自由な作風が育まれ、頭と胴を一本の木から作る「作りつけ」の技法や、裾が広くふくらんだ胴の形、津軽藩の家紋である牡丹文様やアイヌ模様、ねぶた絵の影響を受けた模様など、他の産地にはない個性的な意匠が特徴です。黒石市には1988年に津軽こけし館が開館し、津軽系こけし工人による製作実演や絵付け体験を通じて、今もその技と魅力が伝えられています。

発祥

大正時代の初め(1914年頃)、黒石市の温湯温泉で木地師・盛秀太郎が湯治客向けの土産物としてこけしを作り始めたのが津軽系こけしの起こりとされる。盛秀太郎は従来の徒弟制度に縛られることなく自由なこけしづくりを行ったことで知られ、そのスタイルが東北の中でも独自性の強い津軽こけしを生み出す大きな土台となったと伝えられている。

歴史

盛秀太郎に加え、大鰐町の長谷川辰雄も津軽系こけしの礎を築いた工人として知られ、温湯温泉と大鰐温泉を中心に技が受け継がれてきた。他の系統に比べて成立が新しい分、型や描彩、技術の自由度が高く、多様な表現が育まれた。1988年4月には黒石市に津軽こけし館が開館し、こけしの展示や工人による実演、絵付け体験を通じて津軽系こけしの魅力を発信する拠点となっている。

特徴

頭と胴を一本の木から削り出す「作りつけ」の技法を用い、おかっぱ頭に裾が広くふくらんだ胴という温湯こけしならではの形が特徴。模様には津軽藩の家紋である牡丹の花のほか、アイヌ模様やねぶた絵から影響を受けた力強い意匠が描かれることもある。雪深い津軽の風土が育んだ素朴な色彩と工芸的な美しさが、全国的にも高く評価されている。

職人・工房

こけし工房tsuNagaru

黒石市の津軽伝承工芸館内にある津軽系こけしの工房兼販売所。津軽系こけし工人による製作実演や絵付け体験ワークショップを行い、伝統こけしの魅力を発信している。

公式サイト →

体験施設

津軽こけし館

青森県黒石市大字袋字富山72番地1号

1988年4月開館。津軽系こけし工人による製作実演の見学や、こけしの絵付け体験ができる(当日受付可、事前予約推奨)。

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#こけし#木地玩具#黒石市#温湯温泉