下川原焼土人形

Shitakawara-yaki Tsuchi-ningyo

下川原焼土人形 1

下川原焼土人形は弘前市下川原の地で焼かれてきた素朴な土人形で、文化年間(1804〜1814年)に9代藩主・津軽寧親が津軽の地に玩具が少ないことを憂い、下川原にあった藩窯の陶師・高谷金蔵、太田粂次郎らに作らせたのが始まりと伝えられています。赤土と砂を調合した粘土を石膏型で成形し、約800度で焼き上げたのち、すべて手作業で色付けを施すため同じ表情のものは一つとしてありません。中でも「ホー」という優しい音色を奏でる鳩笛は代表的な製品で、干支人形をはじめ数百種類の土人形が作られてきました。明治以降も弘前の郷土玩具として親しまれ、青森県伝統工芸品にも指定されています。現在は弘前市内にわずかに残る窯元が、二百年以上続く技法を受け継いでいます。

発祥

文化年間(1804〜1814年)、津軽藩9代藩主・津軽寧親が津軽の地に子供の玩具が少ないことを憂い、下川原にあった藩窯の陶師・高谷金蔵、太田粂次郎らに命じて土人形を焼かせたのが始まりとされる。初代・高谷金蔵は弘前下川原の地に窯を築き、日用の焼き物を焼くかたわら、冬場の仕事として素朴な人形玩具を焼いたと伝えられている。

歴史

以来、下川原の窯元では鳩笛や干支人形などが代々作り継がれ、弘前の郷土玩具として庶民に親しまれてきた。時代とともに窯元の数は減り、現在弘前市内で製作を続けるのはごくわずかとなっているが、高谷家では七代目まで技が受け継がれ、妖怪や祭りをモチーフにした新作にも取り組んでいる。青森県伝統工芸品に指定され、二百年以上続く手仕事が今も守られている。

特徴

赤土と砂を調合した粘土を石膏の型にはめて成形し、およそ800度で数時間焼き上げたのち、色付けをすべて手作業で行う点が最大の特徴。同じ型から作られても、絵付けの筆致により一つとして同じ表情のものはない。代表作の鳩笛は「ホー」という素朴で優しい音色を奏でる笛として知られ、ほかにも干支人形やねぷた祭りをモチーフにした人形など多彩な製品が作られている。

使用される素材

赤土砂

制作工程

  1. 1

    成形

    赤土と砂を調合した粘土を石膏の型枠にはめ込み、形を整える。

  2. 2

    焼成

    型から抜いた素地をおよそ800度で数時間焼き上げる。

  3. 3

    絵付け

    焼き上がった人形に、すべて手作業で色付けを施して仕上げる。

職人・工房

高谷下川原焼土人形製陶所

初代・高谷金蔵から続く弘前市桔梗野の窯元。七代目・高谷智二が伝統の鳩笛や干支人形に加え、津軽の妖怪をモチーフにした新作シリーズにも取り組んでいる。

購入方法

人形の鯉徳
郷土玩具を扱うオンラインショップ。下川原焼の鳩笛を取り扱い、中サイズ1,200円程度、大サイズ1,400円程度から購入できる。購入先を見る →PR
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