
青森生姜味噌おでんは、青森県青森市を中心に津軽地方一帯で親しまれるご当地おでんです。昭和20年代、青森駅から古川にかけて建ち並んだ屋台で、青函連絡船に乗る船客の体を温めようと、あるお店が味噌だれにすりおろした生姜を加えたのが始まりと伝えられます。津軽味噌(赤味噌)に酒・みりん・だし汁を合わせて煮立て、生姜をたっぷりすりおろして仕上げるのが特徴で、大根やたまごのほか、薄く大きな「大角天」やボタンの花びらのような焼き目が入る「ぼたん焼ちくわ」、陸奥湾特産のつぶ貝など、青森ならではの具材が使われます。現在では青森市内および津軽地方で「おでん」といえばこの生姜味噌だれを指すほど定着しており、「青森おでんの会」が加盟店を紹介する「おでんMAP」の発行や標準レシピの制定、おでん缶の商品化などを通じて、当地の食文化として全国へ発信する活動を続けています。冬の定番として親しまれる一方、通年提供する店も多く、青森を訪れたら味わいたいご当地グルメの一つです。
発祥
戦後、青森駅から古川にかけて雨後の筍のように建ち並んだ屋台(闇市)が発祥とされる。青函連絡船に乗り込もうとする冬の寒さに震える船客の体を少しでも温めようと、ある屋台のおかみさんがおでんの味噌だれにすりおろした生姜を混ぜたところ大変喜ばれ、瞬く間に広まったと伝えられる。誰が最初に始めたかは判然としないが、駅と港をつなぐ人の流れの中で自然発生的に定着した、庶民の知恵から生まれた味である。
歴史
昭和20年代の屋台文化から始まり、青森市内の食堂やラーメン店、居酒屋へと次第に浸透していった。津軽地方一帯にも広がり、いつしか「おでん」といえば生姜味噌だれを指すほど定着した。近年は「青森おでんの会」が発足し、加盟店を紹介する「おでんMAP」の発行や標準レシピの制定、おでん缶の商品開発などを通じて、当地の食文化として再認識し全国へ発信する取り組みが続けられている。
特徴
津軽味噌(赤味噌)に酒・みりん・だし汁を合わせて煮立て、仕上げに皮つきのまますりおろした生姜をたっぷり加えるのが特徴。大根やたまご、こんにゃくのほか、薄く大きな「大角天」やボタンの花びらのような焼き目の「ぼたん焼ちくわ」、陸奥湾のつぶ貝など青森ならではの具材が並ぶ。店によって味噌の配合や生姜の量は様々で、通年提供する店も多い。
主な食材
食文化
青函連絡船の乗客をもてなす屋台文化から生まれ、冬の厳しい寒さをしのぐ庶民の知恵として定着しました。現在は「青森おでんの会」が加盟店マップの発行やご当地キャラクターによるPR、応援ソングの制作などを通じて、地域ぐるみで食文化としてのブランド化を進めています。
家庭料理との違い
家庭では市販の味噌にすりおろし生姜を混ぜる程度が多いですが、専門店では酒を煮切ってから津軽味噌・みりん・だし汁を合わせる「標準レシピ」が定められており、店ごとに味噌の配合や生姜の量、大角天やぼたん焼ちくわなど地元産の具材にこだわる点が異なります。
有名店
居酒屋 篤(とく)
青森市本町2-2-15 ナイトパレス1F
生姜味噌串おでんの発祥店舗とされる老舗。大角天と角こんにゃくを、味噌と生姜のバランスにこだわった秘伝のタレでじっくり煮込む
萱野茶屋
青森市横内字八重菊62(萱野高原)
酸ケ湯温泉直営。昭和30年代から続く八甲田名物のしょうが味噌おでんで、ネマガリダケや魚だんごをブナの伏流水で煮込む
くどうラーメン
青森市新町1-6-12 中三デパート隣
昭和23年創業、地元で知らぬ者がいないほどのラーメン店。焼干し醤油ラーメンとともに生姜味噌おでんを提供する
| 青森生姜味噌おでん(髙橋蒲鉾店) | おでん種を生姜味噌だれとともにパック詰めした土産用商品。温めて生姜味噌をかけるだけで本場の味を自宅で楽しめる。内容量200g |
|---|---|
| おでん缶(三浦醸造) | 屋台の味・シャモロックスープ味の2種類がある青森名物のおでん缶。1缶500円(税込540円)、化粧箱入り2缶セットは1100円(税込1188円) |
よくある質問
Q. 生姜味噌おでんは青森市だけの食べ方ですか?
A. 発祥は青森市とされますが、現在は津軽地方一帯に広がっており、この地域では「おでん」といえば生姜味噌だれを指すほど定着しています。