
常滑焼は愛知県常滑市を中心とする知多半島一帯で焼かれる炻器(せっき)で、越前焼・信楽焼・丹波立杭焼・備前焼・瀬戸焼とともに「日本六古窯」の一つに数えられます。起源は平安時代末期の12世紀頃、丘陵地に穴窯が築かれ、山茶碗や三筋壺などの「古常滑」が焼かれたことに遡り、六古窯のなかでも最大規模の生産地として発展しました。江戸時代後期の1835年には陶工・鯉江方救が登り窯を完成させ、1850年代には代表格である朱泥焼が誕生しました。明治以降は土管や衛生陶器、タイルなど産業用陶器の一大産地として発展し、現在は酸化鉄を多く含む陶土を用いた朱泥急須をはじめ、茶碗・花器・招き猫まで幅広い製品が作られています。1976年に国の伝統的工芸品に指定されました。
発祥
常滑焼の起源は平安時代末期の12世紀頃に遡ります。知多半島の丘陵地に穴窯が数多く築かれ、山茶碗や三筋壺などの「古常滑」が焼かれるようになりました。当時の常滑は日本六古窯のなかでも群を抜く規模を誇り、中世を通じて壺・甕・すり鉢など大型の日用雑器が広く各地へ流通しました。
歴史
江戸時代後期の1835年、陶工の鯉江方救が登り窯を完成させて生産効率を高め、1850年代には酸化鉄を多く含む陶土を用いた朱泥焼が考案されました。明治以降は西洋技術の導入により機械化が進み、土管や衛生陶器、建築用タイルなど産業用陶器の大産地へと発展しました。1976年には国の伝統的工芸品に指定され、三代山田常山は常滑焼の急須制作で1998年に人間国宝に認定されています。
特徴
常滑焼最大の特徴は、酸化鉄を多く含む可塑性の高い陶土を使い、釉薬をかけずに焼き締める技法にあります。酸化焼成では鮮やかな朱色に、還元焼成では黒みを帯びた艶に仕上がり、使い込むほどに光沢が増します。特に朱泥急須は、鉄分が茶の渋み成分タンニンと反応してお茶をまろやかにするといわれ、実用と美を兼ね備えた製品として広く愛用されています。
使用される素材
制作工程
- 1
土練り
陶土の中の空気を抜き、粘りを均一にする。
- 2
成形
轆轤や手びねりで急須や壺の形を作る。
- 3
削り仕上げ
半乾きの生地を削って形を整え、口や持ち手を取り付ける。
- 4
焼成
釉薬を使わず高温で焼き締め、酸化・還元焼成の違いで色合いを出す。
| 主な産地 |
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職人・工房
山田常山陶房
初代から続く常滑焼の名家。三代山田常山は朱泥急須の制作で1998年に人間国宝(重要無形文化財保持者)に認定された。現在は四代・五代へと技術が受け継がれている。
購入方法
- 常滑焼急須館
- 常滑駅近くにある急須専門の販売店。作り手に会い、急須の選び方を直接聞くことができる。贈答用にも人気。購入先を見る →PR
- 常滑焼 Official Online Store
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