
有田焼は佐賀県有田町を中心に生産される磁器で、日本における磁器発祥の地として知られます。1616年(元和2年)頃、朝鮮出兵の際に肥前へ渡った陶工・李参平が有田東部の泉山で良質な陶石を発見し、天狗谷窯で日本初の白磁を焼いたことが起源とされます。江戸時代には染付を基調とした初期伊万里に始まり、1640年代には赤を主調とする色絵の柿右衛門様式、藩窯による献上品専用の鍋島様式、金彩を施した豪華な金襴手など多様な様式が花開きました。伊万里港から積み出されたことから「IMARI」の名で東インド会社を通じヨーロッパへも大量に輸出され、西洋の陶磁器文化にも影響を与えました。1977年に国の伝統的工芸品に指定され、現在も陶山神社や有田陶器市など、町全体が窯業とともに息づいています。
発祥
有田焼の起源は1616年(元和2年)頃に遡ります。豊臣秀吉の朝鮮出兵に伴い肥前へ渡った朝鮮人陶工・李参平が、有田東部の泉山で白磁鉱を発見し、上白川の天狗谷窯で焼成に成功したことが日本における磁器生産の始まりとされます。李参平は日本名を金ヶ江三兵衛と称し、有田町の陶山神社に陶祖として祀られています。
歴史
江戸時代前期は染付を基調とした初期伊万里が焼かれましたが、1640年代に赤を基調とする色絵の柿右衛門様式が誕生し、鍋島藩窯では献上・贈答用の最高級品として鍋島様式が生まれました。1650年代以降、東インド会社を通じて伊万里港からヨーロッパへ大量に輸出され「IMARI」の名で知られるようになりましたが、中国・景徳鎮の生産再開や貿易規制により18世紀半ばには輸出量が縮小しました。1977年、国の伝統的工芸品に指定されています。
特徴
有田焼最大の特徴は、透明感のある白磁の生地に呉須で文様を描く染付と、上絵具で華やかに彩る色絵の技法にあります。柿右衛門様式は乳白色の「濁手」の生地に余白を生かした絵画的な文様、鍋島様式は精緻で格調高い意匠を特徴とし、いずれも高度な技術を要します。日用食器から美術工芸品まで幅広い製品が作られ、酒井田柿右衛門・今泉今右衛門などの窯元は人間国宝を輩出してきました。
技法
染付
素焼きした生地に呉須(コバルト顔料)で下絵を描き、透明釉をかけて高温で焼成する技法。青一色の落ち着いた意匠が特徴で、有田焼の基本技法として最も古くから用いられてきた。
色絵(上絵付け)
本焼き後の生地に赤・黄・緑などの上絵具で文様を描き、低温で再度焼き付ける技法。柿右衛門様式や鍋島様式など華やかな作品に用いられ、複数回の焼成を要する高度な技術。
使用される素材
制作工程
- 1
陶土作り
陶石を砕いて水簸し、不純物を取り除いて粘土状の陶土を作る。
- 2
成形
ろくろ成形や型による鋳込み成形で器の形を作る。
- 3
素焼き
成形した生地を低温で一度焼き、扱いやすい硬さにする。
- 4
下絵付け(染付)
呉須で文様を描き、透明釉をかける。
- 5
本焼成
1300度前後の高温で焼き締め、白磁と染付を仕上げる。
- 6
上絵付け(色絵の場合)
本焼き後に上絵具で彩色し、再度低温で焼き付ける。
| 主な産地 |
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職人・工房
購入方法
- 源右衛門窯オンラインショップ
- 創業260年余の窯元による公式通販サイト。古伊万里様式を継承した食器や花器などを扱う。購入先を見る →PR
- しん窯
- 有田焼窯元の公式サイト。伝統工芸士による染付作品から日常使いの器まで幅広く販売する。購入先を見る →PR