横浜中華街のシュウマイ

Yokohama Chinatown Shumai

横浜中華街のシュウマイ 1

画像: Wikimedia Commons

横浜中華街のシュウマイは、明治期の開港とともに南京街(現在の中華街)に渡来した中国人料理人たちが伝えた点心文化を背景に発展してきました。豚肉を主体としたあんを小麦粉の皮で包んで蒸し上げる点心の一つで、中華街には創業から数十年から100年近い歴史を持つ老舗が数多く残り、店ごとに配合や食感の異なる自家製シュウマイを提供しています。小ぶりで肉汁を凝縮させた一口サイズが多く、店頭でのテイクアウト販売やお土産用の箱詰めも盛んです。なお横浜の駅弁として全国的に知られる崎陽軒の「シウマイ」もそのルーツは南京街(現中華街)で提供されていた焼売にあるとされ、中華街の点心としてのシュウマイと駅弁シウマイは、同じ横浜の食文化から枝分かれした兄弟のような関係にあります。

発祥

1859年の横浜開港とともに多くの中国人商人・料理人が横浜に渡来し、居留地の一角に南京街(現在の中華街)が形成されました。彼らが持ち込んだ広東料理を中心とする点心文化の中に焼売(シュウマイ)があり、豚肉や干し貝柱などを用いた点心の一品として中華街の食堂で提供されるようになったのが始まりとされます。

歴史

中華街には昭和初期創業の店を含む老舗が多く残り、それぞれが独自の配合や蒸し方でシュウマイを作り続けてきました。一方、横浜駅弁の崎陽軒は、初代社長・野並茂吉が横浜ならではの名物を模索する中で、当時南京街で供されていた焼売に着目し、冷めてもおいしいシウマイを開発、1928年から駅弁として販売を始めました。中華街の点心文化から生まれたシウマイが、駅弁という別の形で全国的な知名度を得た点が横浜のシュウマイ文化の特徴です。こうした背景もあり、横浜市はシューマイの年間消費額が全国平均の2倍以上ともいわれる「シューマイ消費量日本一」の街として知られています。

特徴

中華街の各店のシュウマイは、豚肉を主体に店ごとに配合を変えたあんを薄い皮で包み、蒸したてを提供するのが特徴です。小ぶりで食べやすいサイズにまとめる店が多く、ジューシーな肉汁と皮のもちもちとした食感を楽しめます。店頭でのばら売りやテイクアウト用の箱詰めも盛んで、食べ歩きやお土産として買い求める観光客の姿が中華街の風物詩となっています。

有名店

安記

神奈川県横浜市中区山下町147

昭和7年(1932年)創業のお粥専門店。自家製シューマイ605円前後で提供する中華街の老舗の一つ

清風楼

神奈川県横浜市中区山下町190

關帝廟通りに面する老舗。店内では焼売1個540円、テイクアウトは12個入り1720円などで販売

よくある質問

Q. 崎陽軒の「シウマイ」と中華街の「シュウマイ」は同じもの?

A. ルーツは同じです。崎陽軒の初代社長が横浜名物を模索する中で、南京街(現在の横浜中華街)で提供されていた焼売にヒントを得て、冷めてもおいしい駅弁用のシウマイを開発し1928年に発売しました。一方、中華街の各店では現在も点心の一品として、蒸したてを提供するシュウマイが受け継がれており、同じルーツから発展した二つの食文化といえます。

Q. 崎陽軒のシウマイと中華街のシュウマイで味の違いはある?

A. 崎陽軒のシウマイは冷めてもおいしいよう干し帆立貝柱を加え、グリーンピースをあんに練り込んでいる点が特徴です。中華街の各店のシュウマイは蒸したてを提供する点心として作られており、豚肉主体のジューシーなあんを薄い皮で包む、より本場の点心に近い味わいです。

#横浜中華街#点心#焼売#広東料理