草加せんべい

Soka Senbei

草加せんべい 1

画像: Wikimedia Commons

草加せんべいは、埼玉県草加市を発祥とする、うるち米を蒸して搗いた生地を天日干しし、炭火などでじっくり焼き上げてから醤油を塗って仕上げる堅焼きの醤油せんべいです。草加は古くから米どころとして知られ、日光街道の宿場町として旅人相手の茶店が軒を連ねたことから、保存食であった団子状の干し飯を焼き餅にして売る商いが発展したと伝えられます。幕末に醤油づくりが盛んになると、焼いた生地に醤油を塗る現在のスタイルが定着し、明治以降は専門の煎餅屋が増えて草加の名物として広まりました。ぱりっとした歯ごたえと香ばしい醤油の香りが特徴で、現在も市内には製造・販売を手がける店が数多く残り、埼玉県を代表する土産菓子として親しまれています。

発祥

草加は米どころであり、農家が余った米を団子状にして乾かした保存食が原型とされます。日光街道の宿場町として茶店が並ぶようになると、旅人に売る商いとして煎餅づくりが広まったと考えられています。「おせんさんが侍の助言で団子を焼き餅にした」という発祥伝説が知られますが、これは昭和期に作られた物語とされています。

歴史

当初は生地に塩を練り込んだ塩せんべいでしたが、幕末に醤油が普及すると焼いた生地に醤油を塗るようになりました。明治後半には煎餅を専門に扱う店が増え、日光街道沿いに元祖を名乗る老舗が集まる煎餅の町として発展し、現在は市内に約40軒の製造・販売所があります。平成18年(2006年)には草加せんべい振興協議会が申請した94商品が農林水産省の「本場の本物」に認定されました。草加市ともブランド確立に向けた協定を結び、産地としての地位を確かなものにしています。

特徴

うるち米を蒸して搗いた生地を天日干ししてから焼くため、堅く締まった歯ごたえと米本来の香ばしさが特徴です。代表的な形は直径約9センチの円形で、焼き上げたのちに醤油を刷毛で塗るのが基本形です。ざらめや唐辛子、海苔巻きなど味のバリエーションも豊富で、店によって焼き加減や醤油の塗り方に個性が表れます。米と醤油という素材そのものの味を生かした素朴な菓子として、埼玉を代表する土産品になっています。

主な食材

うるち米醤油天然地下水

食文化

日光街道の宿場町の茶店文化から生まれ、旅人へのもてなしや土産として発展しました。米どころ草加ならではの米の消費文化とも結びつき、家庭でも来客用の菓子として親しまれています。

有名店

いけだ屋

埼玉県草加市住吉1-11-4

慶應元年(1865年)創業と伝わる老舗。缶入り詰合せは6,480円程度〜、両国国技館の相撲せんべいでも知られる

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元祖 源兵衛せんべい

埼玉県草加市

明治3年、初代・源兵衛が新潟から草加に移り住み茶店を開いたのが始まりと伝わる老舗

草加せんべい詰め合わせ醤油味を中心に、ざらめ・唐辛子・海苔巻きなど各社が味のバリエーションを揃えた詰め合わせが定番の土産となっている。
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