沖縄そば

Okinawa Soba

沖縄そば 1

画像: Wikimedia Commons

沖縄そばは、そば粉を一切使わず小麦粉とかん水だけで打った太めの麺に、豚骨とかつお節を合わせた濃厚なだしを張り、豚の三枚肉の煮付けやかまぼこ、ネギ、紅生姜をのせた沖縄県民食です。明治中期に那覇でそば屋が開かれたのが始まりとされ、当初は「すば」や「支那そば」と呼ばれていました。日本そばと区別するため1972年の本土復帰後に「沖縄そば」の名称が定着し、1978年には「本場沖縄そば」として特殊名称の使用が公正取引委員会に認められています。県内には宮古そばや八重山そばなど地域ごとに麺の太さやだしの取り方が異なる変種もあり、農山漁村の郷土料理百選にも選ばれています。専門店だけでなく町の食堂でも提供され、朝食から夜食まで一日を通して食べられる、沖縄の暮らしに深く根付いた麺料理です。

発祥

沖縄そばのルーツは明治中期にさかのぼり、那覇で中国人がそば屋を開いたのが始まりとされます。その後、沖縄出身の人物が営む店も現れ、卵を薄く焼いたヒラヤーチーをのせるなどの工夫を凝らして評判を集め、那覇を中心にそば屋が増えていきました。こうして庶民に親しまれる麺料理として少しずつ広まっていったと伝えられています。

歴史

当初は「すば」「支那そば」と呼ばれ、1916年には警察の指導で「琉球そば」への改称も試みられましたが定着しませんでした。本土復帰後の1972年に日本そばと区別するため「沖縄そば」の名称が正式に定着し、1978年に「本場沖縄そば」の特殊名称使用が認められました。1970年代にはソーキそばが登場して具材が多様化し、1997年には10月17日が「沖縄そばの日」に制定されています。

特徴

そば粉を使わず小麦粉のみで作られ、かん水または伝統的な木灰汁を加えて打つ点が最大の特徴です。豚骨とかつお節の合わせだしに、豚三枚肉の煮付け、棒かまぼこ、ネギ、紅生姜をのせるのが基本形で、ソーキそばなど具材違いのバリエーションも豊富にあります。麺の太さやコシの強さは店ごとに個性があり、食べ比べを楽しむ人も少なくありません。

主な食材

小麦粉の麺(そば粉不使用)豚骨とかつお節の合わせだし豚三枚肉またはソーキの煮付け紅生姜・ネギ・かまぼこ

食文化

県内全域で日常的に食べられる県民食で、宮古そばや八重山そばなど地域ごとに麺の太さや具材、だしの取り方が異なる変種が存在します。専門店だけでなく食堂の定番メニューとしても根強い人気があります。

有名店

首里そば

沖縄県那覇市首里赤田町1丁目7

朝から手打ちする麺と豚とかつおの合わせだしが評判の老舗。営業は11時30分〜14時で売り切れ次第終了、小400円・中500円・大600円ほどとリーズナブルな価格で親しまれている

よくある質問

Q. そば粉を使わないのに「そば」と呼ぶのはなぜですか?

A. 沖縄そばは中華麺に近い製法で小麦粉のみを使いますが、慣習的に「そば」と呼ばれてきました。1976年に公正取引委員会から名称使用について指導を受けましたが、沖縄生麺協同組合の交渉により「本場沖縄そば」として商標が認められました。

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