
守口漬けは、世界一長い大根といわれる愛知県特産の「守口大根」を、酒粕とみりん粕に漬け込んで熟成させた奈良漬け風の漬物です。守口大根は直径約2cm、長さ1m以上にもなる細長い大根で、木曽川沿いの扶桑町を中心に全国生産量の多くを占める愛知の伝統野菜です。栽培から漬け込みまで手間がかかり、種まきから完成までおよそ3年を要するともいわれます。酒粕とみりん粕を使った複数回の漬け替えにより、琥珀色の見た目と上品な甘み、芳醇な香り、心地よい歯ざわりが生まれ、名古屋を代表する土産物・贈答品として親しまれています。
発祥
守口漬けの名は、原料となる「守口大根」に由来します。守口大根はもともと大阪の守口市周辺で栽培されていたと伝わる大根で、後に愛知県内でも栽培されるようになり、特に木曽川沿いの扶桑町周辺の砂質土壌が細長い大根の生育に適していたことから、同地が一大産地として発展しました。
歴史
守口大根は直径約2cm、長さ1m以上、記録では190cmを超える例もある世界一長い大根として知られ、愛知県の伝統野菜に位置づけられています。愛知県内では明治時代以降、名古屋の漬物商や扶桑町の生産者によって酒粕・みりん粕を使った漬け込み技術が発展し、名古屋名物の高級漬物として定着しました。
特徴
守口大根を塩漬けにしたのち、酒粕とみりん粕を使い、5回ほど漬け替えながら長期間熟成させるのが特徴です。収穫から完成まで約2年、種まきから数えるとおよそ3年を要するといわれる手間のかかる製法により、琥珀色の見た目と上品な甘み、芳醇な香り、しなやかな歯ざわりが生まれます。
主な食材
食文化
手間と時間のかかる製法から高級贈答品として扱われることが多く、名古屋の百貨店や土産物店で守口漬けの詰め合わせが定番として販売されています。守口大根の主産地である扶桑町では、漬け込み体験ができる工房もあり、地域の食文化として受け継がれています。