栗きんとん

Kuri Kinton

栗きんとん 11 / 2

画像: Wikimedia Commons

栗きんとんは、蒸した栗を裏ごしし、砂糖と合わせて茶巾で絞り上げた岐阜県中津川市発祥の和菓子です。おせち料理に入る「栗きんとん」(栗と芋を甘露に絡めたもの)とは別物で、東濃地方のものは栗と砂糖だけで作られ、栗本来の風味と素朴な味わいを楽しむ点が特徴です。江戸時代、中山道の宿場町として栄えた中津川では、恵那山麓に自生する山栗を蒸して裏ごしした素朴な菓子が旅人に振る舞われており、これが原型とされます。明治期に菓子屋によって商品化され、大正期に栗の栽培が始まると生産量が拡大しました。現在は9月から12月頃の秋の味覚として、中津川市内に十数軒の和菓子店が軒を連ね、県内外から多くの人が味わいに訪れます。

発祥

栗きんとんの起源は江戸時代の中山道中津川宿にさかのぼるとされます。恵那山麓一帯の山林に自生していた山栗を蒸して裏ごしし、さらしで茶巾絞りにした素朴な菓子が、宿場を行き交う旅人に供されていました。当初は各家庭や茶店で作られる素朴な保存食に近いものでした。

歴史

明治中頃になると菓子屋によって本格的に商品化され、大正時代に中津川で栗の栽培が始まると、大粒の栽培栗を使えるようになり生産量が伸びていきました。2006年(平成18年)には中津川駅前ロータリーに「栗きんとん発祥の地」の石碑が建立され、発祥地としての認知が広がりました。

特徴

栗と砂糖のみで炊き上げ、着色料や保存料を使わないのが最大の特徴です。完全には裏ごしせず、あえて粒を残すことで栗本来の食感を残す店が多く、飾り気のない素朴な茶巾絞りの形状も伝統的な作り方を今に伝えています。保存料を使わないため賞味期限は短く、数日以内が目安です。

主な食材

栗砂糖

食文化

秋の訪れとともに味わう季節限定の和菓子として親しまれ、贈答品としても人気があります。中津川市内には老舗から新興の店まで多くの栗菓子専門店が軒を連ね、食べ比べを目的に訪れる観光客も少なくありません。

家庭料理との違い

おせち料理の「栗きんとん」は栗とさつまいもを砂糖や水あめで甘く煮絡めたものですが、中津川発祥の栗きんとんは芋を使わず栗と砂糖のみで作られ、季節も秋に限定される点が異なります。

有名店

栗きんとん本家 すや 本店

岐阜県中津川市新町2-40

1802年(享和2年)創業と伝わる老舗。栗きんとん1個300円前後

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御菓子所 川上屋 本店

岐阜県中津川市本町3丁目1番8号

1864年(元治元年)創業。栗きんとん1個300円前後、詰め合わせは2000円台〜

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#栗菓子#中津川#和菓子#秋の味覚