1 / 2鶏ちゃん(けいちゃん)は、鶏肉と季節の野菜を味噌や醤油ベースの特製だれに漬け込み、鉄板やジンギスカン鍋で焼きながら食べる岐阜県奥美濃・飛騨南部の郷土料理です。郡上市や下呂市、中津川市北部を中心に古くから親しまれ、それぞれの店や家庭ごとに味付けや漬け込み方が異なるのが特徴です。かつて多くの家庭で鶏を飼育し、卵を産まなくなった親鶏を盆や正月などのハレの日に振る舞ったのが始まりとされます。昭和30年代以降、下呂や郡上の精肉店・飲食店が味付けを工夫して提供するようになり、安価な鶏肉の普及とともに家庭料理から外食メニューへと広がりました。現在は下呂市だけで30軒以上の飲食店が独自の鶏ちゃんを提供しており、下呂温泉や郡上八幡の観光名物としても人気を集めています。
発祥
下呂や郡上の農村部では、卵を得るために多くの家庭で鶏を飼育しており、卵を産まなくなった親鶏を潰し、盆や正月に親戚が集まる特別な日に振る舞ったのが鶏ちゃんの始まりとされます。硬くなりがちな親鶏の肉を味噌や醤油ベースのたれに漬け込み、野菜と一緒に焼くことでおいしく食べる工夫が凝らされました。
歴史
1950年頃から家庭料理として食べられていた鶏ちゃんは、昭和30年代に下呂や郡上の精肉店・飲食店が独自にたれを開発して提供を始めたことで広まりました。昭和40年代には安価な若鶏肉が普及し、家庭でも手軽に作れる料理として定着します。現在では下呂市や郡上市の多くの飲食店が看板メニューとして提供し、地域を代表するご当地グルメとなっています。
特徴
鶏肉とキャベツ・もやしなどの野菜を味噌・醤油・塩ベースのたれに漬け込み、鉄板やジンギスカン鍋で焼きながら食べるのが基本のスタイルです。名前は豚のホルモン焼きを「豚ちゃん(トンチャン)」と呼ぶことにちなみ「鶏ちゃん」と名付けられたといわれます。店や家庭ごとにたれの配合が異なり、味の違いを食べ比べる楽しみもあります。
主な食材
食文化
親戚が集まるハレの日に親鶏を振る舞う風習から生まれた料理で、家族や仲間で鉄板を囲んで焼きながら食べる団らんの料理として親しまれてきました。下呂・郡上では家庭ごとにたれのレシピが受け継がれています。
家庭料理との違い
家庭では市販のたれで漬け込んで手軽に作ることが多いですが、専門店では地鶏やブランド鶏を使い、店ごとに配合した秘伝のたれで漬け込むなど、素材と味へのこだわりに違いがあります。
有名店
よくある質問
Q. 鶏ちゃんという名前の由来は?
A. 豚のホルモン焼きを「豚ちゃん(トンチャン)」と呼ぶことにちなみ、鶏肉を使った料理として「鶏ちゃん(けいちゃん)」と名付けられたといわれています。