稲庭うどん

Inaniwa Udon

稲庭うどん 1

画像: Wikimedia Commons

稲庭うどんは、秋田県湯沢市稲庭町を発祥とする手延べ製法の干しうどんです。生地を練り、綯って熟成させながら手で細く延ばしていく独特の工程を経てつくられ、平打ちで断面が扁平な麺は、つるりとした喉越しと強いコシを兼ね備えています。江戸時代前期の寛文5年(1665年)に製法が確立されたと伝わり、約100年後には秋田藩主・佐竹家の御用達にも指定されました。讃岐うどん・水沢うどんと並んで「日本三大うどん」の一つに数えられることもあります。手間のかかる手延べ製法のため生産量が限られ、贈答品としても高い人気を誇る秋田県を代表する麺料理です。

発祥

稲庭うどんの起源は、秋田藩稲庭村小沢集落(現・湯沢市稲庭町)で麺類をつくっていた佐藤市兵衛の技術を、初代・稲庭吉左衛門が受け継ぎ改良を重ねたことに始まります。生地を熟成させながら手で細く延ばしていく手延べ製法が確立されたのは寛文5年(1665年)と伝えられ、以来350年以上の歴史を持つとされています。

歴史

製法の確立から約100年後の宝暦2年(1752年)、稲庭うどんは秋田藩主・佐竹侯の御用達に指定され、格式ある品として扱われるようになりました。製法は長らく一子相伝・門外不出とされていましたが、二代目・佐藤養助に特別に伝授され、以後複数の家系によって受け継がれていきました。万延元年(1860年)には佐藤養助商店が創業し、現在まで手作りの製法を守り続けています。

特徴

生地を綱状に綯って熟成させながら、麺棒を使わずに手で引き延ばしていく手延べ製法が最大の特徴です。断面が扁平な平打ち麺で、コシの強さとつるりとした喉越しを両立しています。乾麺として流通するため保存性が高く、温かいつゆでも冷やしても美味しく食べられる汎用性の高さも魅力です。

主な食材

小麦粉塩水デンプン(打ち粉)

食文化

手間のかかる手延べ製法のため大量生産ができず、古くから贈答品や来客をもてなす際の特別な食として重宝されてきました。夏はざるうどん、冬は温かいつゆで食べるなど四季を通じて親しまれています。

家庭料理との違い

家庭では乾麺を茹でて麺つゆで食べるのが一般的ですが、稲庭町の製造元直営の食事処では、できたての麺を熟練の職人による目利きで提供し、比内地鶏出汁のつゆや天ぷらを添えたコース仕立てで味わえる点が異なります。

有名店

佐藤養助 総本店

秋田県湯沢市稲庭町字稲庭80

万延元年(1860年)創業の老舗。製麺工程の見学もできる直営食事処を併設

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稲庭うどん 小川

秋田県湯沢市

1982年創業。品質の安定供給にこだわる稲庭うどんメーカー

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佐藤養助商店 稲庭うどん 紙化粧箱入り80g×5束入りの贈答用箱で2160円程度。稲庭うどんの定番土産として湯沢市内外の売店で扱われている。購入先を見る →PR
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