いももち

Imo-mochi

いももち 1

画像: Wikimedia Commons

いももちは、茹でて潰したじゃがいもに片栗粉を加えて練り、平たく丸めて焼いた北海道のおやつです。表面はこんがりと香ばしく、中はもちもちとした独特の食感が持ち味で、甘辛い醤油だれや黄な粉、バターなど、シンプルな味付けで食べられています。稲作の技術が確立していなかった明治の開拓期、餅米の代わりに寒冷地でも育てやすいじゃがいもを使って餅のようなものをつくったのが始まりとされ、開拓者たちの貴重なエネルギー源として広まりました。じゃがいもの生産量日本一を誇る北海道、なかでも十勝地方は代表的な産地として知られ、家庭のおやつとしてはもちろん、道の駅や土産物店でも定番の一品として親しまれています。調理が手軽なことから戦中・戦後の食糧難の時代にも重宝され、今も世代を超えて愛される北海道の味です。

発祥

いももちの起源は、明治の開拓期にさかのぼるとされます。当時の北海道は稲作の生産技術が確立しておらず、餅米が手に入りにくい一方、寒冷な気候でも比較的育てやすいじゃがいもは豊富に収穫できました。そこで餅米の代わりにじゃがいもを使い、餅に似た食感の食べ物をつくったのがいももちのはじまりと伝えられています。特にじゃがいもの一大産地である十勝地方は、いももちが根付いた地域として知られています。

歴史

開拓期の北海道では、いももちは調理が簡単で腹持ちがよく、開拓者たちの貴重なエネルギー源として重宝されました。戦時中や戦後の食糧難の時代にも米の代用として食べられ、庶民の暮らしを支えた料理のひとつです。その後、生活が豊かになってからもおやつとして家庭に定着し、現在ではじゃがいもの生産量日本一を誇る北海道を象徴するご当地グルメとして、道の駅やサービスエリアなどでも広く販売されています。

特徴

茹でて潰したじゃがいもに片栗粉を加えて練り、小判形や丸形にまとめてから、表面がこんがりするまで油やバターで焼き上げるのが基本の作り方です。冷めても食感が損なわれにくいのが特徴で、甘辛い醤油だれを絡めたものが定番ですが、黄な粉をまぶしたり、バターをのせたり、あんこを挟んだりと、家庭や店によって味付けはさまざまです。もちもちとした食感とじゃがいも本来の甘みが持ち味です。

主な食材

じゃがいも(男爵いもなど)片栗粉醤油だれ(醤油・砂糖・みりんなど)またはバター・きな粉

食文化

米に代わる主食として開拓期の暮らしを支えたいももちは、今では北海道の定番おやつとして根付いています。じゃがいも生産量日本一の北海道らしい家庭の味として、世代を問わず親しまれ続けています。

家庭料理との違い

家庭ではフライパンで手軽に焼いて醤油だれをからめる程度ですが、専門の製造元では男爵いもなど品種を厳選し、冷めても食感が落ちないよう独自の配合で仕込むなど、贈答用・土産用としての品質にこだわっています。

有名店

士別市農畜産物加工株式会社

北海道士別市武徳町884番地4

地元産じゃがいもを使ったいももちを製造・販売。合成着色料・保存料不使用で、通信販売は100個入り3,450円(税込・送料別)

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よくある質問

Q. 「いもだんご」と呼ばれることもあるのはなぜですか?

A. 地域によって呼び方が異なり、北海道内でも「いももち」のほかに「いもだんご」と呼ぶ地域があります。材料や作り方はほぼ同じで、じゃがいもを使った餅風のおやつという点は共通しています。

#じゃがいも#北海道おやつ#十勝#開拓の食