一関・平泉のもち料理

Ichinoseki Mochi Cuisine

一関・平泉のもち料理 1

画像: Wikimedia Commons

一関・平泉のもち料理は、岩手県一関市と平泉町に伝わる、300種類以上ともいわれる多彩なもち料理から成る食文化です。正月だけでなく、冠婚葬祭や田植え・稲刈りなどの節目、人生の通過儀礼のたびにもちをつく風習が今も残り、「もちの里」と呼ばれるほど暮らしに深く根付いています。あんこもちのほか、じゅうね(エゴマ)もち、ふすべもち(大根おろしと醤油だれ)、沼えびもちなど、山の幸・川の幸を生かした変わりもちが豊富なのが特徴です。正式な席では「もち本膳」という作法にのっとり、進行役の指示で複数の味を順番に味わう独自の食事様式も伝えられており、江戸時代に一関地方を治めた伊達藩の慣習に由来するとされています。

発祥

江戸時代、一関地方を治めた伊達藩では毎月1日と15日にもちをついて神仏に供える習慣があり、これが庶民の暮らしにも広がったと伝えられています。稲作に適さない土地でくず米や雑穀を混ぜた「しいなもち」を工夫して食べていたことも、多彩なもち料理が発達した背景の一つとされ、一関・平泉地方独自の食文化の土台となりました。

歴史

藩政期から続いた「ハレの日にもちを食べる」習慣は、正月や冠婚葬祭、田植え・稲刈りなどの節目ごとの行事食として一関・平泉地方に根付き、家庭ごとに味付けや具材を工夫しながら受け継がれてきました。現在では300種類を超えるもち料理が伝わるとされ、地域を挙げてもち食文化を継承する活動も行われています。

特徴

あんこもちに加え、すりつぶしたエゴマ(じゅうね)を絡めた「じゅうねもち」、大根おろしと醤油だれで和える「ふすべもち」、川エビを使う「沼えびもち」など、山海の幸を生かした変わりもちの豊富さが特徴です。正式な席でいただく「もち本膳」では、あんこもち・料理もち(変わりもち)・雑煮もちの順に味わう独自の作法が伝えられています。

主な食材

もち米小豆(あんこもち)くるみ(くるみもち)エゴマ(じゅうねもち)大根おろし・醤油だれ(ふすべもち)沼えび(沼えびもち)

食文化

正月や慶事だけでなく、田植え・稲刈りなど農作業の節目にももちをつく習慣があり、もちを通じて季節や人生の節目を祝う暮らしが根付いています。地元では「一関もち食推進会議」などの団体がもち食文化の継承・発信に取り組んでいます。

有名店

蔵元レストラン せきのいち(世嬉の一酒造)

岩手県一関市田村町5-42

大正7年創業の造り酒屋が営むレストラン。もちだれ9種と雑煮がそろう「一関もち膳」を提供

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三彩館ふじせい

岩手県一関市上大槻街3-53

「元祖ひと口もち膳」(雑煮付き)1,750円が名物

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よくある質問

Q. 「もち本膳」とはどのような作法?

A. 「おとりもち」と呼ばれる進行役の指示に従い、あんこもち、料理もち(変わりもち)、雑煮もちの順にいただく一関・平泉地方に伝わる正式な食事作法です。

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