ほたるいかの酢味噌和え

Hotaruika no Sumiso-ae

ほたるいかの酢味噌和え 1

画像: Wikimedia Commons

ほたるいかの酢味噌和えは、春の富山湾を代表する食材ホタルイカを茹で、酢味噌や辛子酢味噌で和えたシンプルな一品です。ホタルイカは普段水深200メートル以上の深海に生息しますが、産卵のため3月から5月頃に富山湾の沿岸へ大群で押し寄せ、全身が青白く発光しながら群れ漂う神秘的な光景を見せます。この現象が見られる富山湾の一部海域は「ホタルイカ群遊海面」として国の特別天然記念物に指定されており、ホタルイカは富山の春を象徴する食材となっています。定置網漁で水揚げされるため身に傷がつきにくく、漁場と漁港が近いことから鮮度の良いまま出荷できるのも富山湾のホタルイカならではの強みです。ボイルしたホタルイカのねっとりとした食感とわずかな苦み、酢味噌のまろやかな酸味が合わさった味わいは、家庭でも飲食店でも春の定番として親しまれています。

発祥

ホタルイカは水深数百メートルの深海に生息するイカで、産卵のため春先に富山湾の沿岸近くまで浮上する習性を持ちます。この時期に沿岸で群れをなして発光しながら漂う様子が古くから知られ、富山湾は好漁場として漁が行われてきました。獲れたホタルイカを茹でて酢味噌で和える食べ方は、地元で最も一般的な調理法として定着しています。

歴史

富山湾の一部海域は、ホタルイカが大量に押し寄せ発光しながら群遊する光景の希少さから、1922年に「魚津のホタルイカ群遊海面」として国の天然記念物に指定され、後に特別天然記念物となりました。漁は例年3月1日に解禁され6月頃まで続き、マント網式と呼ばれる定置網による漁が全国でも富山だけで行われてきました。酢味噌和えはこの漁とともに発展してきた郷土の味です。

特徴

茹でたホタルイカの目・軟甲(透明な芯)・くちばしを取り除き、酢味噌や辛子酢味噌で和えるのが基本の調理法です。定置網で漁獲される富山湾のホタルイカは身に傷が少なく鮮度が良いため、ぷりっとした食感とわずかな苦みを楽しめます。酢味噌の酸味とコクが持ち味を引き立て、酒の肴やご飯のおかずとして親しまれています。

主な食材

ホタルイカ白味噌酢からし(辛子酢味噌の場合)

食文化

産卵期に沿岸へ押し寄せるホタルイカは春を告げる食材として親しまれ、漁の解禁とともに家庭や飲食店の食卓に並ぶ季節の風物詩となっている。

家庭料理との違い

家庭では市販の茹でホタルイカを使うことが多いが、漁港周辺の飲食店では水揚げ当日の新鮮なホタルイカをその場で茹でて提供する点が異なる。

有名店

パノラマレストラン光彩(道の駅 ウェーブパークなめりかわ/ほたるいかミュージアム内)

富山県滑川市中川原410

ほたるいか御膳など、酢味噌和えを含むホタルイカ料理を富山湾を望みながら味わえる。

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よくある質問

Q. ホタルイカはなぜ発光するのですか。

A. ホタルイカは腕先や胴体の発光器から光を放つ性質を持つイカで、産卵のため富山湾の沿岸に群れをなして押し寄せる春先に、この発光が海面近くで観察されます。

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