鱧料理

Hamo Ryori

鱧料理 1

画像: Wikimedia Commons

鱧料理は、梅雨から盛夏にかけて旬を迎えるハモを、骨切りという独特の技法で下ごしらえして味わう京都の夏の郷土料理。海に面していない京都でも生命力の強い鱧は活きたまま運ぶことができたため、冷蔵技術のない時代から貴重なたんぱく源として重宝されてきた。小骨の多い鱧は骨切りをしなければ食べられないため、この技術は料理人の腕を象徴するものとして発達し、京都では「骨切りを覚えて一人前」といわれるほど重要な修業のひとつとされている。湯引きして梅肉でいただく鱧の落としをはじめ、照り焼き、鱧しゃぶ、椀物など幅広い料理法があり、祇園祭の頃に鱧が旬を迎えることから、祇園祭は別名「鱧祭り」とも呼ばれるほど京都の夏に欠かせない味覚となっている。

発祥

海に面していない京都では、古くから生命力が強く水から出しても長時間生きられる鱧が、瀬戸内海など遠方から活きたまま運び込める貴重な魚として重宝された。冷蔵・冷凍技術のなかった時代から夏場の貴重なたんぱく源として食されてきたことが、内陸の京都に鱧料理が根付いた大きな理由とされる。

歴史

鱧を骨切りして食べる調理法は桃山時代から江戸時代初期にかけて広まったとされ、以後、祇園祭が行われる7月に旬を迎えることから、祭りとともに鱧料理を楽しむ食文化が定着していった。祇園祭が「鱧祭り」の異名で呼ばれるようになったのも、こうした歴史的背景による。

特徴

鱧は小骨が非常に多く、皮一枚を残して身と小骨を細かく刻む「骨切り」という高度な技術が不可欠で、3センチほどの幅に20数本もの切れ目を入れるとされる。骨切りした身を湯引きすると花が咲いたように開き、梅肉でいただく「鱧の落とし」のほか、照り焼き、鱧しゃぶ、椀物など様々な調理法で夏の京料理を彩る。

主な食材

鱧梅肉

食文化

祇園祭の時期に旬を迎えることから「鱧祭り」の異名を持ち、夏の京都の食卓や祭礼の席に欠かせない味覚として親しまれている。

家庭料理との違い

骨切りには熟練の技術が必要で家庭で行うのは難しいため、家庭では鮮魚店やスーパーで骨切り済みの鱧を購入して調理するのが一般的である。

有名店

祇園 京料理 花咲 祇園店

京都市東山区祇園町南側570-17

例年5〜10月に鱧会席を提供。昼6,000円程度〜、夜10,000円程度〜(要予約)

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京料理 たん熊北店 本店

京都市中京区西木屋町通四条上ル紙屋町355

昭和3年(1928年)創業。夏の会席で鱧落としや鱧しゃぶなどを提供

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よくある質問

Q. 「骨切り」とはどんな技術ですか?

A. 鱧の身と皮の間にある無数の小骨を、皮一枚を残して細かく切っていく技術。3センチほどの幅に20数本もの包丁目を入れる高度な技で、京都では料理人が一人前になる登竜門とされている。

#夏の京料理#骨切り#祇園祭