
博多うどんは、福岡市博多区を中心に食べられている、コシの強さよりもやわらかさとだしの旨みを重視したうどんです。鎌倉時代に宋から帰国した聖一国師(円爾)が製粉技術とともにうどんを日本に伝えたとされ、博多はうどん発祥の地の一つとして知られています。博多うどんの麺はゆで置きされたやわらかい麺が主流で、あご(トビウオ)や昆布、厚削りなどでとった甘みのあるだしとよく絡みます。具材として代表的なのがカリッと揚がったごぼう天やふわふわの丸天で、これらを乗せた「ごぼう天うどん」は博多うどんの定番メニューとして親しまれています。駅の立ち食いうどん店から老舗の専門店まで、幅広い形態で市民の日常食として根付いています。
発祥
承天寺を開いた聖一国師(円爾)は、1235年に宋(中国)に渡って学び、1241年に帰国するまでの間、製粉の技術を持ち帰ったと伝えられています。博多に滞在した際にうどんや蕎麦、饅頭の製法を伝えたとされ、承天寺の境内には「饂飩蕎麦発祥之地」の石碑が建てられています。
歴史
うどんは江戸時代にかけて庶民の間に広まり、博多の門前町や商人町で日常食として定着しました。戦後は博多駅周辺や川端商店街に多くのうどん店が軒を連ねるようになり、立ち食いスタイルの店も増加。ごぼう天うどんが博多を代表するご当地グルメとして知られるようになりました。
特徴
麺はコシの強さを追求せず、やわらかくだしを含みやすい茹で麺が主流です。あごや昆布、厚削りなどでとる甘みのある透き通っただしが特徴で、揚げたてのごぼう天や丸天をのせた「ごぼう天うどん」が代表的なメニューとして親しまれています。
主な食材
有名店
かろのうろん
福岡県福岡市博多区上川端町2-1
うどん・そば発祥の地とされる承天寺の門前近くにある老舗店
因幡うどん 博多デイトス店
福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多デイトスB1
地元で長年愛される老舗チェーン。ごぼう天うどんが看板メニュー
牧のうどん 加布里本店
福岡県糸島市神在1334-1
糸島発祥の人気チェーン。コシより麺とだしの絡みを重視。肉ごぼう天うどんなどが700円程度〜
よくある質問
Q. 博多うどんの麺はなぜやわらかいのですか?
A. 博多うどんは讃岐うどんのようなコシの強さよりも、だしを含んだ食感やのど越しを重視して発展してきました。あらかじめ茹でておいた麺を使う店が多く、注文を受けてすぐに提供できる手軽さも博多の食文化に合っていたと考えられています。