弓野人形は佐賀県武雄市西川登町弓野地区で作られる郷土人形です。1882年(明治15年)、博多人形師・藤原清重に師事していた原田亀次郎が、博多人形の作風に飽き足らず九州各地を修行する中で弓野の吉田山に立ち寄り、そこで採れる黒灰色の粘土に触れたことから創作意欲を得て、この地に人形づくりを興したのが始まりとされます。当初は博多人形に近い洗練された作風でしたが、次第に胡粉を厚く塗ったぽってりとした丸みのある形と、鮮やかな彩色を特徴とする素朴で親しみやすい人形へと変化していきました。石膏型に粘土を詰めて成形し、乾燥・焼成の後、胡粉を重ね塗りして表情を作り、手作業で彩色を施すのが基本の工程です。招き猫や十二支など縁起物のモチーフが多く、なかでも招き猫の貯金箱は人気の製品として知られます。現在は創業140年を超える江口人形店が、その伝統をほぼ唯一継承しています。
発祥
弓野人形の起源は1882年(明治15年)に遡ります。博多人形師・藤原清重のもとで修行していた原田亀次郎は、博多人形の作風に満足できず九州各地を巡っていました。長崎を目指す旅の途中、武雄市西川登町弓野の吉田山に立ち寄り、そこで採れる黒灰色の良質な粘土に出会ったことから創作意欲が刺激され、この地で人形づくりを始めたのが弓野人形の始まりとされています。
歴史
創業当初の弓野人形は師譲りの博多人形に近い、洗練された作風でした。しかし年月を経るうちに、胡粉を厚く塗り重ねたぽってりとした丸みのある造形と、鮮やかな彩色を特徴とする素朴で親しみやすい郷土人形へと変化していきました。招き猫や干支物など縁起物を中心に地域の土産物・民芸品として愛され、現在は創業140年を超える江口人形店がその伝統をほぼ唯一継承しています。
特徴
弓野人形の特徴は、石膏型に粘土を詰めて成形したのち、胡粉(貝殻を焼いて砕いた白い顔料)を何度も重ね塗りして丸みを帯びたぽってりとした質感に仕上げる点にあります。乾燥・焼成の後、一つひとつ手作業で鮮やかな彩色が施され、素朴ながら愛嬌のある表情が生まれます。招き猫や十二支をモチーフにした縁起物が多く、なかでも招き猫の貯金箱は看板商品として親しまれています。
使用される素材
制作工程
- 1
成形
石膏型に粘土を詰めて人形の形を作る。
- 2
乾燥・焼成
成形した生地を乾燥させたのち焼き上げる。
- 3
胡粉塗り
胡粉を重ね塗りし、丸みのある白い下地を作る。
- 4
彩色
一つひとつ手作業で顔や模様に彩色を施し仕上げる。
| 主な産地 |
|
|---|
職人・工房
購入方法
- 江口人形店
- 武雄市西川登町の店舗で弓野人形を直接購入できる。招き猫の貯金箱は8,520円など、商品によって価格帯が異なる。購入先を見る →PR
体験施設
江口人形店
佐賀県武雄市西川登町大字小田志14900
要電話予約(0954-28-2028)、絵付け体験1,000円程度〜(ハト笛1,320円、フクロウ笛1,650円など)、水彩絵の具使用ですぐ持ち帰り可能
詳細を見る →