
羽越しな布は、山形県鶴岡市関川地区と新潟県村上市山熊田・雷地区に伝わる、シナノキやオオバボダイジュなどの樹皮繊維を糸にして織り上げる布です。木の皮を原料とする織物としては日本最古とされ、縄文時代から続くとされる「原始布」の一つとして、沖縄の芭蕉布、静岡の葛布と並び日本三大古代布に数えられています。糸づくりから機織りまですべての工程が手作業で、22ほどの工程を経て約1年の歳月をかけて仕上げられます。丈夫で水に強く、使い込むほどにしなやかな風合いが増すのが特徴で、かつては野良着や米袋、漁網などに用いられましたが、現在は帽子やバッグ、帯などに姿を変えて受け継がれています。2005年(平成17年)、山形・新潟にまたがる3産地のしな布が「羽越しな布」として経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定されました。
発祥
しなの木の繊維を利用した織物の歴史は古く、縄文時代からすでに用いられていたと伝えられています。山形県鶴岡市関川地区や新潟県村上市の山熊田・雷地区といった山間の集落では、シナノキやオオバボダイジュの樹皮から繊維を取り出し、糸にして布を織る技術が古くから受け継がれてきました。かつては野良着や米袋、漁網、酒袋の漉し布など、山村の暮らしを支える実用布として重宝されてきました。
歴史
しな布はかつて野良着や米袋、漁網、漉し布など日常の暮らしに欠かせない丈夫な布として各地の山村で織られてきました。関川、山熊田、雷の3地区で受け継がれてきた技術は、日本三大古代布の一つとして評価されています。2005年(平成17年)には山形・新潟2県にまたがる産地の織物として「羽越しな布」の名称で国の伝統的工芸品に指定されました。
特徴
羽越しな布は、シナノキなどの樹皮を剥いで繊維を取り出し、糸に績んで織り上げるまで、すべての工程を手作業で行う点が最大の特徴です。工程は22ほどにおよび、完成までに約1年を要します。仕上がった布はざっくりとした素朴な手触りで丈夫かつ水に強く、使うほどにしなやかな風合いが増していきます。現在は帽子やバッグ、帯といった製品にも姿を変え、全国的に注目を集めています。
使用される素材
制作工程
- 1
皮剥ぎ
山で刈り取ったシナノキなどの樹皮を剥ぎ取る。
- 2
発酵・精練
樹皮を煮て発酵させ、内側の靱皮繊維を取り出す。
- 3
糸績み
取り出した繊維を細く裂き、手で撚り合わせて一本の糸にする。
- 4
機織り
績んだしな糸を機にかけ、布に織り上げる。
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購入方法
- 関川しな織センター
- しな布の反物や帽子、バッグなどの製品を展示・販売。織り作業や加工の様子を間近に見学することもできる。購入先を見る →PR