1 / 2関の刃物は岐阜県関市で作られる刃物の総称で、日本の家庭用刃物の全国出荷額の約半分を関市が占める一大産地です。起源は鎌倉時代に刀匠・元重が関の地に移り住み刀づくりを始めたことに遡るとされ、南北朝時代には正宗十哲の一人・金重や兼氏らが「美濃伝」と呼ばれる独自の鍛刀技術を確立し、日本刀の五箇伝の一つに数えられるまでになりました。室町時代には刀匠が300人を超え、「折れず、曲がらず、よく切れる」と評された関の刀は全国にその名を広めました。江戸時代以降は刀剣需要の減少に伴い、鍛冶職人たちは包丁やかみそり、ハサミなど生活刃物づくりへと技術を転換し、明治以降は近代的な刃物産業として発展しました。現在は特許庁の地域団体商標「関の刃物」の認可を受け、世界三大刃物産地の一つに数えられています。
発祥
刃物づくりは鎌倉時代に関の地で始まったと伝わり、刀匠・元重がその元祖とされる。鎌倉時代末期から南北朝時代にかけては、名工・正宗の弟子である正宗十哲の一人、金重や兼氏らが関に移り住み、「美濃伝」と呼ばれる独自の鍛刀技術を確立して関鍛冶の礎を築いた。良質な水や松炭など、刃物づくりに適した土地の条件にも恵まれ、多くの刀匠が集まった。
歴史
室町時代には刀匠が300人を超え、「折れず、曲がらず、よく切れる」と評された関の刀は全国にその名を広めた。江戸時代以降、刀剣の需要が減少すると、鍛冶職人たちは長年培った鍛造・研磨の技術を包丁やかみそり、ハサミなど生活刃物づくりに転換し、明治以降は近代的な刃物産業として発展した。現在は特許庁の地域団体商標「関の刃物」として認可されている。
特徴
経済産業省の2014年度工業統計調査によれば、家庭用刃物における岐阜県(関市が中心)の全国シェアは、包丁で約58%、ナイフ類で約55%、理髪用刃物で約74%に達する。日本刀づくりで培われた火造り・焼き入れ・研磨の技術が現代の生活刃物にも受け継がれており、フェザー安全剃刀や貝印など世界的なメーカーも関市で創業した。
使用される素材
制作工程
- 1
火造り
鋼材を熱して打ち延ばし、刃物のおおまかな形を作り出す。
- 2
焼き入れ
泥を塗って乾かした刃を800度前後まで加熱し、水で急冷して硬度を高める。
- 3
研磨
焼き入れ後の刃を研削・研磨し、0.1mm単位の精度で刃先の厚みを仕上げる。
- 4
仕上げ
柄付けや刃こぼれの確認などを行い、製品として完成させる。
| 主な産地 |
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職人・工房
購入方法
- 岐阜関刃物会館
- 約70社を超える刃物メーカーから厳選された約2,000点の刃物を販売する直売所。多くの商品を市価の10〜20%引き程度で購入できる。購入先を見る →PR
- 刃物屋三秀 関刃物ミュージアム直売所
- 家庭用・本職用の包丁、事務用・園芸用ハサミ、爪切りなど関市内メーカーの刃物を直売価格で購入できる。購入先を見る →PR