
琉球ガラスは、沖縄県内で作られる吹きガラス工芸品です。沖縄でのガラス製造は1900年前後、鹿児島や長崎・大阪から渡ってきたガラス職人によって那覇市西町に工場が設けられたことに始まり、薬瓶やランプのほやなど生活用品が作られていました。第二次世界大戦で工房や原料の多くが失われましたが、戦後、職人たちは駐留米軍施設から出るビールやコーラなどの空き瓶に着目し、それらを溶かして再びガラス製品として蘇らせたことで復興を遂げました。廃瓶にはラベルなどの不純物が混ざっていたため、出来上がった製品には無数の気泡が入ることがありましたが、これがかえって「泡ガラス」として独特の風合いを生み、廃瓶由来の淡い色合いとともに琉球ガラスを象徴する魅力となりました。1950年代には駐留米軍関係者からのオーダーが増え、カラフルな洋風ガラス食器が主力商品として広まりました。現在は糸満市や豊見城市、名護市周辺に工房が点在し、1998年には沖縄県指定の伝統工芸品に認定されています。
発祥
沖縄でのガラス製造は1900年前後に始まったとされ、鹿児島や長崎・大阪から渡ってきたガラス職人が那覇市西町周辺に工場を構え、薬瓶やランプのほやなど生活に必要なガラス製品を作っていたのが最初期の姿です。当時は現在のような工芸品ではなく、実用品としての生産が中心でした。
歴史
第二次世界大戦の敗戦によって、沖縄のガラス工房や原料の多くが失われました。戦後、職人たちは駐留米軍施設から大量に出るビールやコーラなどの廃瓶に目をつけ、それらを溶解窯で溶かして再びガラス製品として作り直したことで産業が復興しました。1950年代半ばには駐留米軍関係者が本国への土産用にオーダーメイドの食器を注文するようになり、廃瓶由来のカラフルな色合いを活かした洋風ガラス食器が主力商品として広まりました。1998年、沖縄県指定の伝統工芸品に認定されています。
特徴
最大の特徴は、無数の細かい気泡を含む「泡ガラス」です。廃瓶を再利用していた時代、ラベルなどの不純物が混ざり気泡が生じてしまうことがありましたが、これが光を乱反射させる独特の風合いとして受け入れられ、現在では重曹などを加えて意図的に気泡を作り出す技法としても用いられています。廃瓶由来の淡い緑・茶・青といった色合いや、厚手で温かみのある手吹きの質感も琉球ガラスらしさの一つです。
技法
泡ガラス
溶解窯で水あめ状に溶けたガラス素地に炭酸水素ナトリウム(重曹)を加えて撹拌し、無数の細かい気泡を発生させる技法。光を乱反射させ、ガラスを白く柔らかく見せる。
使用される素材
制作工程
- 1
調合・溶解
珪砂などの原料を溶解窯で高温にし、水あめ状に溶かす。
- 2
吹き取り
吹き竿の先に溶けたガラス種を巻き取る。
- 3
成形
息を吹き込みながら型や道具を使い、器の形を整える。
- 4
徐冷
徐冷炉でゆっくり冷まし、割れを防いで仕上げる。
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購入方法
- 琉球ガラス村
- 糸満市にある沖縄最大級の琉球ガラス工房兼テーマパーク。入場は無料で、工房見学や2,000種類以上のガラス製品を扱うショップを併設する。購入先を見る →PR