中山人形

Nakayama Ningyo

中山人形 1

中山人形は横手市平鹿町中山地区で作られる土人形で、丸みを帯びた愛らしい形と鮮やかな彩色が持ち味です。明治中頃、地元の樋渡ヨシが夫を亡くしたのち、生活の糧として姉様人形や押し絵をヒントに粘土細工を作り始めたのが起こりとされ、約150年の歴史を数えます。当初は雛人形や歌舞伎物など節句向けの人形が中心でしたが、その後かまくらや竿燈、梵天、秋田犬といった秋田ならではの題材や、干支をかたどった土鈴も手がけられるようになりました。3代目・樋渡義一が考案した「十二支土鈴」は、昭和54年(1979)に年賀切手の図案に採用されたことで全国に知られるようになります。現在も横手市の樋渡人形店が伝統を受け継いでおり、令和3年(2021)1月には秋田県伝統的工芸品に指定されました。

発祥

中山人形は明治中頃、横手市平鹿町中山地区に住んでいた樋渡ヨシが、夫を亡くしたのちの生計を立てる手段として、地元に伝わる姉様人形や押し絵を参考に粘土細工を作り始めたことに始まるとされています。当初は3月の節句に向けた雛人形や、歌舞伎の登場人物をかたどった人形が主に作られました。

歴史

その後、樋渡家では代を重ねながら製作が続けられ、かまくらや竿燈、梵天、秋田犬など秋田を象徴する題材や、干支をかたどった土鈴が加わっていきました。3代目・樋渡義一が考案した「十二支土鈴」は、昭和54年(1979)に羊の意匠が年賀切手の図案に採用され、中山人形の名を全国に広めるきっかけとなりました。令和3年(2021)1月には秋田県伝統的工芸品に指定され、現在は樋渡人形店が5代にわたり技術を受け継いでいます。

特徴

中山人形は、丸みを帯びた素朴で愛らしい形と、赤・黄・緑・黒などの原色を効果的に使った鮮やかな彩色が特徴です。石膏型に粘土を詰めて型抜きしたのち、合わせ目を削って形を整え、乾燥・素焼きを経て彩色を施します。彩色は下地作り・地塗り・彩色の順に重ねられ、金粉なども使いながら仕上げられます。節句物や縁起物、歌舞伎物など、現在は200種類を超える人形・土鈴が作られています。

使用される素材

粘土石膏型顔料

制作工程

  1. 1

    型抜き

    石膏型に粘土を詰め込み、人形の形を抜き出す。

  2. 2

    成形

    型の合わせ目にできる線を丁寧に削り、形を整える。

  3. 3

    乾燥・焼成

    成形した人形を乾燥させたのち、焼き上げて生地を固める。

  4. 4

    彩色

    下地作り・地塗り・彩色の順に色を重ね、赤や黄、緑、黒などの原色で仕上げる。

主な産地
  • 横手市平鹿町中山

職人・工房

樋渡人形店

明治中頃の創業以来、5代にわたって中山人形の伝統を受け継ぐ唯一の製作元。節句物や干支の土鈴など200種類を超える人形を手がけている。

購入方法

樋渡人形店
横手市駅西2-3-10にある製作元直営の店舗。中山人形や干支土鈴を購入できる。

体験施設

樋渡人形店

秋田県横手市駅西2-3-10

人形の製作風景を見学できる場合がある(要事前確認)

よくある質問

Q. 中山人形の代表的なモチーフは何ですか?

A. 雛人形や歌舞伎物といった節句人形のほか、かまくらや竿燈、干支をかたどった土鈴など、秋田の風物を題材にした作品が多く作られています。

Q. 中山人形が全国的に知られるきっかけは何ですか?

A. 3代目が考案した十二支土鈴のうち、羊の意匠が昭和54年(1979)の年賀切手の図案に採用されたことで、広く知られるようになりました。

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