
久留米絣は福岡県久留米市を中心とする旧久留米藩地域で織られてきた藍染めの木綿絣で、伊予絣・備後絣と並ぶ日本三大絣の一つです。創始者は江戸時代後期の女性・井上伝で、13歳のとき着古した藍染めの着物の色落ちした部分に白い斑点が浮かんでいるのを見て、糸をあらかじめ括って染め分ける技法を考案し、紺と白のまだらな糸で織り上げる絣模様「加寿利」を生み出したと伝えられています。糸を括って防染し藍で染める「くくり」、染めた糸を解いて柄合わせをしながら織る工程まで、機械化が進んだ現在も約30の工程を経て仕上げられ、完成までに数か月を要します。輪郭がにじんだような素朴で温かみのある風合いが特徴で、1957年に重要無形文化財に指定され、1976年には国の伝統的工芸品にも指定されています。
発祥
久留米絣は江戸時代後期、当時12〜13歳だった井上伝という少女によって考案されたと伝えられています。着古して色あせた藍染めの木綿着物に、糸の締まっていた部分だけ白く斑点状に色が抜けているのを見つけた伝は、糸のあらかじめ染めたくない部分を糸できつく括ってから藍で染めることで、紺と白のまだらな模様を意図的に作り出す技法を編み出しました。この技法で織られた織物は当初「加寿利」と呼ばれました。
歴史
井上伝が考案した技法は久留米周辺に広まり、旧久留米藩の特産品として発展しました。明治以降は絵絣など柄の表現も多様化し、久留米絣は伊予絣・備後絣と並ぶ日本三大絣の一つに数えられるようになりました。1957年には手くくり・純正天然藍染め・手織りの技術が国の重要無形文化財に指定され、1976年には国の伝統的工芸品としての指定も受け、今日まで技術が受け継がれています。
特徴
久留米絣の特徴は、糸をあらかじめ括って防染し、藍で染めてから織ることで生まれる、輪郭がにじんだような素朴で温かみのある絣模様にあります。柄をつくるための「くくり」から染色、柄合わせをしながらの製織まで、全体で約30もの工程を経て仕上げられ、完成までには数か月を要します。天然藍による深い藍色と白のコントラストが生む幾何学模様は、着物地だけでなく現代的な洋服や小物にも用いられています。
技法
くくり(絣くくり)
図案に合わせて糸束の染めたくない部分を綿糸できつく括り、防染する工程。括りをほどいた部分が白く残ることで絣模様の輪郭が生まれる。
藍染め
括った糸束を藍甕に浸けて染める。天然灰汁発酵建てなど伝統的な藍染めの技法により、深みのある紺色に染め上げる。
使用される素材
制作工程
- 1
図案・整経
絣模様の図案を設計し、必要な長さ・本数の糸を整える。
- 2
くくり
図案に合わせて糸束を綿糸で括り、染めたくない部分を防染する。
- 3
藍染め
括った糸束を藍甕に何度も浸けて染め、深い紺色に仕上げる。
- 4
括りほどき
染め上がった糸束の括り糸を一本ずつ丁寧にほどき、絣糸を取り出す。
- 5
織り
柄合わせをしながら手織り機や動力織機で織り上げ、絣模様を布地に表す。
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職人・工房
購入方法
- 池田絣工房 公式通販サイト
- 自社工房で藍染め・手織りした久留米絣の反物や洋服、小物などを扱う公式オンラインショップ。購入先を見る →PR