
京焼・清水焼は京都を代表する陶磁器の総称で、特定の様式に縛られず作り手ごとに個性豊かな表現が見られる点が最大の特徴です。京都で最初の焼き物は寛永年間(1624〜1645年)頃に東山・粟田口で焼かれた「粟田口焼」とされ、桃山時代に茶の湯が流行すると、京都市内でも楽焼をはじめ様々な茶道具やうつわが作られるようになりました。江戸時代には野々村仁清や尾形乾山、奥田頴川、青木木米といった名工が相次いで登場し、京焼の地位を不動のものとしました。名称は清水寺への参道である五条坂・清水地区の窯元で焼かれていたことに由来します。土や技法、絵付けの手法に厳密な決まりがなく、陶工それぞれの独自性が尊重されている点が、他の産地の陶磁器と大きく異なる特徴です。現在は東山区の五条坂・茶わん坂に加え、山科区の清水焼団地、宇治市炭山などが主な産地となっています。
発祥
京都で最初に焼き物が焼かれたのは、東山・粟田口において寛永年間(1624〜1645年)頃とされ、「粟田口焼」と呼ばれました。桃山時代に入り茶の湯が盛んになると、京都市内各所で楽焼や茶道具、うつわが作られるようになり、茶人や公家、大名、寺社へ献上される品として珍重されました。「清水焼」の名は、清水寺へと向かう参道である五条坂・清水地区一帯の窯元で焼かれていた陶器を指したことに由来します。
歴史
江戸時代には野々村仁清や尾形乾山、奥田頴川、青木木米といった名工が相次いで登場し、色絵や染付など多彩な技法を発展させながら京焼の地位を確立しました。以後も多くの窯元・陶工が五条坂周辺に集積し、独自の様式を競い合いながら技術を継承してきました。1962年頃には集団移転により京都市山科区に清水焼団地が形成され、現在では東山区の五条坂・茶わん坂、山科区の清水焼団地、宇治市炭山などで生産されるものを総称して「京焼・清水焼」と呼んでいます。
特徴
京焼・清水焼には特定の様式やルールがなく、土や技法、染付・色絵などの絵付けの幅が非常に広いことが最大の特徴です。京都には数多くの窯元が集まっていたため、技法やデザインが陶工ごとに独自性を持ち、作家性の強い多様な作品が生み出されてきました。茶道具から日常の器まで幅広い品目が手がけられており、経済産業大臣指定の伝統的工芸品としての正式名称は「京焼・清水焼」です。
使用される素材
制作工程
- 1
土練り
陶土の中の空気を抜き、粘りを均一にする。
- 2
成形
轆轤(ろくろ)や型を使い、器の形を作る。
- 3
素焼き
低温で一度焼き、生地を安定させる。
- 4
絵付け・施釉
染付や色絵で文様を施し、釉薬をかける。
- 5
本焼き
高温の窯で焼成し、器を完成させる。
| 主な産地 |
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職人・工房
購入方法
- 清雅堂陶苑
- 京都東山にある京焼・清水焼専門店。茶道具から日常づかいの器まで幅広く取り扱う。購入先を見る →PR
- 五条若宮陶器祭(陶器まつり)
- 五条坂一帯で毎年8月上旬に開催される陶器市。地元の清水焼をはじめ全国の陶器を扱う出店が並ぶ、京都の夏の風物詩。購入先を見る →PR