桐生絞りは、絹織物の産地として知られる群馬県桐生市で発展した絞り染めです。桐生は古くから染め・織り・絞りの技術に長けた産地として知られ、その中でも桐生絞りは、伝統的工芸品である桐生織の反物に絞りの技法を自由な発想で組み合わせて作られる点に特色があります。絣や縞、格子に織り上げた桐生織の生地に絞り染めを施すため、織物としても染物としても味わえる独特の仕上がりとなり、染め・織り・絞りの三つの技術が一体となった斬新で繊細な作品が生まれます。絞りは一点ごとに手作業で行われるため、同じ柄でも仕上がりに個性が出るのも魅力です。2003年(平成15年)1月23日、群馬県知事により「桐生絞」として群馬県ふるさと伝統工芸品の指定を受けました。
発祥
桐生は奈良時代から続く絹織物の産地として、染め・織り・絞りのいずれの技術にも長けていました。その土壌の中で、桐生織の反物に絞り染めを組み合わせるという独自の発想が生まれ、織物と染物の両方の性格を併せ持つ「桐生絞り」が形づくられていきました。絣や縞、格子模様に織り上げた生地に絞りを施すことで、既存の絞り染めとは異なる風合いが生まれています。
歴史
桐生市内で桐生絞りを手がけているのは、明治40年創業の機屋・泉織物です。市内の機屋の中で唯一染場を持つ強みを生かし、織りから染め、絞りまでを一貫して手がける体制を築いてきました。こうした取り組みが評価され、2003年(平成15年)1月23日に群馬県知事より「桐生絞」として群馬県ふるさと伝統工芸品の指定を受けています。
特徴
桐生絞り最大の特徴は、伝統的工芸品「桐生織」の反物に絞りの技法を自由な発想で多数組み合わせている点です。あらかじめ絣や縞、格子に織り上げた生地に絞り染めを施すため、織の風合いと絞りの陰影が同時に楽しめる、他にはない仕上がりになります。染め・織り・絞りの三つの技術が一体となった、斬新かつ繊細な高度な作品として評価されています。
使用される素材
制作工程
- 1
絞り図案作成・型紙彫り
桐生織の生地にどのような絞り文様を施すか図案を練り、型紙を彫って生地のどこを絞るかを決めていく、最初の工程。
- 2
絵刷り
型紙を使い、生地に絞りの目印となる柄を刷り込んでいく。この線に沿って糸でくくる位置を職人が確認しながら進める。
- 3
絞り作業
刷られた柄に沿って生地を糸できつくくくり、防染する。柄によっては同じ生地に二度にわたって絞り作業を重ねることもある。
- 4
染色・乾燥
絞った生地を染料に浸けて染め上げたのち乾燥させる。糸できつくくくられた部分だけ染料が入らず、文様として白く残る。
- 5
糸解き・蒸し
くくっていた糸をすべて丁寧に解いたあと、蒸し工程にかけて生地に色をしっかりと定着させる。
- 6
水洗・仕上・検反
余分な染料や糊を水で洗い流して生地を整え、最終検査(検反)を経て正絹絞り着物や帯などの製品に仕上げる。
| 主な産地 |
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職人・工房
購入方法
- 泉織物(桐生織・桐生絞)
- 桐生絞を手がける唯一の機屋の直営サイト。正絹の絞り着物や訪問着、帯、ショールなどを扱い、公式サイトから問い合わせや購入相談ができる。購入先を見る →PR