
埼玉県行田市に伝わる足袋づくりの伝統技術で、経済産業大臣指定の伝統的工芸品です。利根川と荒川に挟まれた行田は、堆積した砂質土と豊富な水、夏の高温多湿な気候が綿花や藍の栽培に適しており、江戸時代には藍染めの綿織物「青縞」の一大産地となりました。この綿布と縫製技術を活かし、貞享・享保年間(17世紀末〜18世紀前半)頃には足袋づくりが始まったと伝えられ、天保年間には27軒もの足袋屋が軒を連ねるまでに発展しました。明治期にミシンが導入されると生産量は飛躍的に増加し、1938年には全国シェアの8割を占める日本一の足袋産地となりました。往時の隆盛を今に伝える土蔵・煉瓦造りなどの「足袋蔵」が市内に数多く残り、2017年には日本遺産「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」に認定されています。関連資料5,484点は国の重要有形民俗文化財にも指定され、現在も市内のメーカーが和装用から祭り用、ランニング用まで幅広い足袋を製造し続けています。
発祥
行田市は利根川と荒川に挟まれ、堆積した砂質土と豊富な水、夏の高温多湿な気候から古くより綿花や藍の栽培が盛んで、江戸時代には藍染めの綿織物「青縞」の産地として知られていました。この綿布と縫製の技術を土台に、貞享・享保年間(17世紀末〜18世紀前半)頃には足袋づくりが始まったと伝えられ、享保期の絵図には3軒の足袋屋の記載があり、天保年間(1830〜1844年)には27軒にまで増えたとされています。
歴史
明治・大正期には手工業から工場生産への転換が進み、ミシンの導入により生産量が飛躍的に拡大しました。1938年には行田の足袋が全国シェアの8割を占めるまでになり、日本一の足袋産地としての地位を確立しました。往時の生産・流通を支えた土蔵造りや煉瓦造りの倉庫「足袋蔵」は今も市内各所に残り、2017年には日本遺産「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」の構成文化財に認定されています。
特徴
行田足袋は国の伝統的工芸品および地域団体商標に指定されており、関連する製造用具・資料5,484点は国の重要有形民俗文化財にも指定されています。分業化された各工程を職人が手作業で担う点が特徴で、現在も市内の足袋メーカーが和装用の足袋に加え、地下足袋やランニング足袋など時代に合わせた製品づくりを続けています。小説・映画『陸王』の舞台としても知られ、足袋づくりの技術は現代のものづくりにも受け継がれています。
職人・工房
購入方法
- きねや足袋
- 行田市佐間の直売店とオンラインショップで、和装用・稽古用からランニング足袋まで幅広い足袋を扱う老舗メーカー。購入先を見る →PR
体験施設
足袋とくらしの博物館
埼玉県行田市行田1-2
旧足袋商店・牧野本店の工場を活用した博物館。ミシンを使った縫製実演見学のほか、毎月第2日曜には「My足袋づくり」体験(1足2,500円程度、要予約)を開催。
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