
埼玉県北部の羽生市・加須市・行田市周辺で受け継がれてきた藍染めの技法で、藍の葉を自然発酵させてつくる「正藍」染料を用いる点が最大の特徴です。江戸時代後半の天明期(1781〜1789年)頃から、利根川流域の肥沃な土壌を生かして藍の栽培が広まり、農家の主婦が農閑期に家族の衣服を染めたことが始まりとされます。明治期には一大産業へと発展し、明治40年代には羽生町を中心に200軒以上の紺屋(染物屋)が軒を連ねました。糸の状態で染める「糸染め」と、布にしてから染める「型染め」(青縞)の2つの技法があり、武州ではおよそ7割が糸染めによるものです。天然発酵建ての藍は化学染料にはない深みのある色合いを持ち、色があせるほどに美しさが増すとされることから「ジャパンブルー」の名でも親しまれています。埼玉県伝統的手工芸品に指定され、2008年には地域団体商標にも登録されました。
発祥
江戸時代後半の天明期(1781〜1789年)頃から、利根川流域に位置する羽生・加須・行田など北埼玉地域で藍の栽培が盛んになったのが始まりとされます。当初は農家の主婦が農閑期を利用して、藍の葉から染料をつくり家族の衣服を染めたことに由来し、綿織物の産地であったこの地域の風土と結びついて発展しました。
歴史
明治期に入ると武州の藍染めは一大産業へと成長し、明治40年代には羽生町を中心とする地域に200軒以上の紺屋(染物屋)が軒を連ねるまでになりました。以後、化学染料の普及などにより紺屋の数は減少しましたが、天然発酵建ての正藍染めの技術は地域の染織業者によって受け継がれ、埼玉県の伝統的手工芸品に指定されるとともに、2008年9月には特許庁の地域団体商標にも登録されました。
特徴
藍の葉を自然発酵させてつくる「正藍」染料を用いた手染めが特徴で、化学建てにはない微妙な風合いと、色があせるほど美しさを増す独特の色合いを持ちます。染め方には糸の状態で染める「糸染め」と、布にしてから染める「型染め」(青縞)の2種類があり、武州では全体のおよそ7割を糸染めが占めます。深く落ち着いた藍色は「ジャパンブルー」とも呼ばれ、海外でも評価されています。
職人・工房
購入方法
- 小島染織工業株式会社
- 羽生市の老舗染織会社が運営するオンラインショップ。武州正藍染の反物や雑貨などを取り扱う。購入先を見る →PR