
有松・鳴海絞りは、名古屋市緑区の有松・鳴海地区に約400年伝わる絞り染めの総称です。江戸時代初頭の慶長年間、尾張藩が東海道沿いの新田として有松の町割りを行った1608年頃、最初の入植者の一人であった竹田庄九郎が三河木綿に絞り染めを施した手ぬぐいを旅人に売り出したのが始まりとされます。寛文年間には錣絞りが考案されるなど技法が発展し、1781年には尾張藩から有松の商人に絞り製造の独占権が与えられ一大産業に成長しました。豆絞り・三浦絞り・嵐絞り・雪花絞りなど、最盛期には100種類を超える技法が生み出され、現在も70種類以上が受け継がれています。1975年には愛知県で初めて国の伝統的工芸品に指定されました。近年は着物にとどまらず、海外ブランドとのコラボレーションなど新しい表現にも挑戦が続いています。
発祥
有松・鳴海絞りの起源は江戸時代初頭の慶長年間に遡ります。尾張藩が東海道沿いの新田に有松の町割りを行った1608年頃、最初に移住した8人の一人であった竹田庄九郎が、三河木綿に絞り染めを施した手ぬぐいを東海道を行き交う旅人に土産物として売り出したのが始まりと伝えられています。
歴史
寛文年間(1661〜1673年)には錣絞りが考案され、18世紀中頃には最初の隆盛期を迎えました。1781年に尾張藩が有松の商人に絞り製造の独占権を与えたことで一大産業として発展し、1784年の大火からの復興を経て第二の隆盛期を迎えます。明治期には近隣の鳴海にも生産が広がって「有松・鳴海絞り」と呼ばれるようになり、1905年に有松絞商工業組合が設立、1975年には愛知県で初めて国の伝統的工芸品に指定されました。
特徴
糸で布をくくったり縫い締めたりして防染し、独特の凹凸と濃淡のある文様を生み出す絞り染めの技法です。豆絞り・三浦絞り・嵐絞り・雪花絞り・鹿の子絞りなど、最盛期には100種類を超える多彩な技法が考案され、現在も70種類以上が伝えられています。一つの製品に複数の職人が分業で関わる点も特徴で、括り・染め・仕上げなど工程ごとに専門の技術者が携わります。
使用される素材
制作工程
- 1
図案・下絵
生地に絞り文様の下絵を描く。
- 2
くくり(絞り)
糸で生地をくくったり縫い締めたりして防染する。
- 3
染色
藍などの染料で生地を染め上げる。
- 4
糸抜き・仕上げ
くくった糸をほどき、独特の凹凸模様を仕上げる。
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職人・工房
購入方法
- 有松・鳴海絞会館
- 有松の旧町役場跡地に立つ資料館兼販売施設。1階では手ぬぐいやハンカチなど絞り製品を販売し、2階では制作工程の実演を見学できる。購入先を見る →PR
- 有松絞りまつり
- 毎年6月に有松の町並みで開催される絞り製品の即売イベント。地元の問屋・染工が一堂に会し、掘り出し物の反物や小物を求める人で賑わう。購入先を見る →PR