赤べこ

Akabeko

赤べこ 1

画像: Wikimedia Commons

赤べこは福島県会津地方を代表する張り子の郷土玩具で、赤く彩色された牛の姿をしています。「べこ」は東北の方言で牛を意味し、由来はおよそ1200年前、会津柳津の福満虚空蔵尊圓蔵寺の本堂建立の際、多くの牛が力尽きる中、最後まで木材運びを担い通した赤毛の牛の伝説にあるとされます。張り子の製法自体は天正年間(1573〜1592年)、会津領主となった蒲生氏郷が殖産振興のために招いた技術者から伝わったといわれます。正徳3年(1713年)に会津地方で天然痘が流行した際、赤べこを持っていた子どもは病にかからなかったという言い伝えが広まり、以来、赤べこは厄除け・疫病除けの縁起物として親しまれてきました。体の赤色は魔除け、描かれた斑点は疱瘡(天然痘)の跡を表すとされ、頭を揺らすと軽やかに動く姿は今も会津土産の代表格です。

発祥

赤べこの由来には諸説ありますが、よく知られるのは、およそ1200年前に会津柳津の福満虚空蔵尊圓蔵寺の本堂を建立した際、多くの牛が力尽きる中、最後まで木材の運搬を担い通した赤毛の牛にまつわる伝説です。人々はこの牛の働きに感謝し、その姿を張り子の玩具として作り伝えるようになったといわれています。張り子そのものの技法は、天正年間(1573〜1592年)に会津領主となった蒲生氏郷が、殖産振興のために他国から招いた技術者によって会津にもたらされたと伝えられています。

歴史

正徳3年(1713年)、会津地方で天然痘(疱瘡)が流行した際、赤べこを持っていた子どもには病が及ばなかったという言い伝えが広まり、これ以降、赤べこは厄除け・無病息災を願うお守りとして家々に飾られるようになりました。以来、会津地方の郷土玩具として代々受け継がれ、現在も複数の工房が張り子の技法を守りながら制作を続けています。

特徴

赤べこの体色である赤は魔除けを、体に描かれた黒い斑点は疱瘡(天然痘)の跡を表すとされ、疫病除けの願いが込められています。頭部と胴体を紙紐でつなぐ構造になっており、軽く触れると頭がゆらゆらと揺れ動く愛らしい仕草も持ち味です。近年はキーホルダーサイズの小さな赤べこも作られ、飾る縁起物から持ち歩くお守りへと親しまれ方の幅が広がっています。

技法

張り子

木型に和紙を幾重にも張り重ねて牛の形を成形し、乾燥後に型から抜いて生地を作る。軽くて丈夫な仕上がりとなり、頭が揺れ動く独特の構造の土台にもなっている。

使用される素材

和紙粘土型(木型)胡粉顔料
主な産地
  • 会津若松市
  • 西会津町野沢

職人・工房

野沢民芸

西会津町野沢に工房を構える民芸品製作企業組合。会津若松市七日町通りに直営店を構え、伝統の赤べこをはじめ会津の張り子民芸品を製作・販売している。

公式サイト →

荒井工芸所(笑美)

会津若松市内で赤べこの絵付け体験や販売を行う工房。白地の張り子から色付けする体験教室で知られ、観光客に人気がある。

公式サイト →

購入方法

野沢民芸商店(七日町通り)
会津若松市七日町通りにある野沢民芸の直営店。定番の赤べこから干支や動物モチーフの張り子まで幅広く取り扱う。購入先を見る →PR

体験施設

笑美(荒井工芸所)

福島県会津若松市(JR会津若松駅よりバス約5分)

要予約、赤べこ絵付け体験1,300円程度〜、所要時間約60分。白地のべこに好きな色で彩色し、スタッフが頭と胴体をつなげて仕上げる。

詳細を見る →

よくある質問

Q. 赤べこはなぜ赤色なのですか?

A. 赤色には魔除けの意味が込められており、体に描かれた斑点は疱瘡(天然痘)の跡を表すとされています。江戸時代の天然痘流行の際、赤べこを持つ子どもは病にかからなかったという言い伝えから、疫病除けの縁起物として親しまれるようになりました。

Q. 赤べこはどこで絵付け体験ができますか?

A. 会津若松市内の荒井工芸所(笑美)などで、白地の張り子に色付けする赤べこ絵付け体験ができます(要予約)。

#張り子#郷土玩具#会津#疫病除け