薄氷は、江戸時代中期の宝暦2年(1752年)に富山県小矢部市の老舗菓子舗「薄氷本舗 五郎丸屋」が創製した、氷が張ったように薄く繊細な干菓子です。北陸の深い雪が解け始める早春、水面や田んぼにできる薄い氷の美しさを表現したとされ、富山県特産の新大正もち米から作った極薄の煎餅生地に、上質な阿波和三盆糖を丁寧に塗り重ねて仕上げます。口に含むとまるで氷が溶けるようにすっと儚く消えていくことから薄氷と名付けられ、加賀藩主・前田家を通じて幕府や宮中にも献上されたと伝わるほど、古くから格式の高い銘菓として評価されてきました。明治以降は宮内省御用達となり、今も茶道の世界で愛用されるなど、270年以上にわたり富山の四季の美しさを伝える伝統菓子として受け継がれています。
発祥
薄氷は、江戸時代中期の宝暦2年(1752年)に、富山県小矢部市の菓子舗・五郎丸屋の5代目が創製したと伝わる干菓子です。北陸の深い雪が解け始める早春、水面や田んぼに張る薄い氷の美しさを表現した意匠が名前の由来となっています。
歴史
創製後、加賀藩主・前田家を通じて幕府や宮中にも献上されたと伝わり、明治以降は宮内省御用達としても納められるなど、格式高い菓子として評価されてきました。現在も茶道の世界で重用されるほか、観光庁「究極のお土産」や経済産業省「Wonder500」にも選ばれています。
特徴
富山県特産の新大正もち米から作る極薄の煎餅生地に、上質な阿波和三盆糖を職人が一枚一枚手作業で塗り重ねて仕上げます。口に含むと氷が溶けるようにすっと儚く消える繊細な食感が特徴で、季節ごとに絵柄や色合いを変えた意匠も楽しめます。
主な食材
家庭料理との違い
家庭で手作りされることはほとんどなく、極薄の生地作りから和三盆糖を塗り重ねる工程まで熟練の職人技を要するため、専門店でのみ作られてきた干菓子です。
有名店
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