小豆島手延べそうめん

Shodoshima Tenobe Somen (Hand-Stretched Somen of Shodo Island)

小豆島手延べそうめん 1

画像: Wikimedia Commons

小豆島手延べそうめん(しょうどしまてのべそうめん)は、香川県の小豆島で作られている手延べそうめんです。約400年前、島の人がお伊勢参りの帰りに奈良の三輪(みわ)で製法を学び、持ち帰ったのが始まりとされます。組合の品は「島の光」という銘柄で出荷され、品質によって黒帯や赤帯などの等級に分かれます。最大の特徴は、生地を細く延ばす工程でごま油を使うことです。強いコシと、ごま油のほのかな香りがあり、瀬戸内の塩を使っていることも特徴とされます。麺の切れ端は「ふしめん」として売られ、島の家庭料理にも使われます。冬の寒い時期に作られ、晴れた日に屋外で干されるそうめんは、島の風物詩とされています。もともとは農家が冬の農閑期に家族で作る副業として始まりました。島内には約110軒の製麺所があり、今も家族経営が多いと紹介されています。2021年度(令和3年度)には、文化庁の「100年フード」に「小豆島そうめん」として認定されました。

発祥

起こりは、1598年(慶長3年)ごろとする紹介があります。小豆島の池田地域の島民が、お伊勢参りの帰りにそうめん発祥の地とされる三輪(現在の奈良県桜井市)で製法を学び、島に伝えたと言い伝えられています。家族の手だけで冬の農閑期に作れることから、島で取り入れられたとされます。ただし、年代や人物を示す確かな記録は見つかっておらず、伝承として扱われています。

歴史

そうめん作りは、長く農家の副業として続けられ、明治時代に独立した産業へ発展したとされます。1890年(明治23年)の第3回内国勧業博覧会には、島の醤油と素麺の製造者が出品の広告を出しています。組合員は1970年代半ばから80年代初めに250軒を超えましたが、2023年には76軒になりました。組合の生産量は2022年に年間約1,500トンとされます。なお、長崎県の島原そうめんは、1637年の島原の乱の後に小豆島から移り住んだ職人が始めたという説もあります。

特徴

材料は小麦粉、塩、ごま油です。一般には菜種油などの植物油を使うことが多いなか、小豆島ではごま油を使うのが特徴です。ごま油は麺の乾燥を防ぎ、独特の風味を生むとされます。生地は油を塗りながら棒状にし、よりをかけて細く延ばし、最後は乾燥台に掛けて手で延ばします。昭和60年ごろまでは、長い箸を使って延ばしていたそうです。晴れた日には天日で干し、紫外線にあてることで麺がより白くなるといいます。最後に19cmほどに切りそろえ、1束50gにまとめます。

主な食材

小麦粉塩ごま油

食文化

そうめん作りは、晴れた冬の日が続く小豆島の気候を生かした仕事です。青空の下で白いそうめんが干される光景は、島の風物詩とされます。製麺の途中で切り落とされた麺の端は「ふしめん」として売られ、なすなどの具がたくさん入った汁で味わわれています。

有名店

なかぶ庵

香川県小豆郡小豆島町安田甲1385

小豆島町安田にある手延べそうめんの製麺所です。直売所では、弾力のある「生そうめん」など約10種類を販売しています。工場見学付きの箸分け体験は600円程度、食事付きは1,100円程度と紹介されています(前日までに予約)。

小豆島手延そうめん館

香川県小豆郡小豆島町室生1-1(道の駅 小豆島ふるさと村内)

道の駅「小豆島ふるさと村」の中にある施設で、手延べそうめんの製造工程や職人の技を見学できます。天気のよい日の午後には、天日干しのそうめんを間近で見られることがあると紹介されています。月曜休み(1・2月は休みが異なる)とされます。

島の光 特級品黒帯(小豆島手延素麺協同組合)小豆島手延素麺協同組合の銘柄「島の光」の中で、最上級とされる品です。12月と1月の寒い時期に限って作られます。原材料は小麦粉、食塩、ごま油です。ふつうの品として広く出回っているのは、一段下の「赤帯」とされています。
小豆島手延べそうめん 乾麺細口(マルカツ製麺所)小豆島そうめん発祥の地とされる池田地域にある、家族経営の製麺所の手延べそうめんです。所在地は香川県小豆郡小豆島町池田2389-2。紹介記事では、1束50gの乾麺細口36束入りが3,280円(送料別)とされ、電話やインターネットで注文できます。

よくある質問

Q. 「ふしめん」とは何ですか?

A. そうめんを干したあと、長さをそろえるために切り落とした麺の端の部分です。製麺の途中で出る部分ですが、捨てずに「ふしめん」として売られています。小豆島では、具だくさんの汁に入れて食べるのが定番で、なすが欠かせないと紹介されています。

Q. 「島の光」の黒帯と赤帯はどう違うのですか?

A. どちらも小豆島手延素麺協同組合の銘柄「島の光」の等級です。黒帯は特級品で、「極寒仕込み」と呼ばれる12月と1月の寒い時期だけに作られ、生産量は全体の2割ほどとされます。赤帯は黒帯より一段下の等級で、一般的な小豆島そうめんとして広く売られています。

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