笹巻き

Sasamaki

笹巻き 1

笹巻きは、水に浸したもち米を笹の葉で三角形や俵型に包み、いぐさなどの紐で結んで熱湯でゆで上げた山形県の郷土食で、他県で「ちまき」と呼ばれるものにあたります。端午の節句(旧暦5月5日)に、子どもの健やかな成長を願って各家庭で作られてきました。笹の葉には防腐性・抗菌性があるとされ、古くから保存食や携帯食を包む材料として重宝されてきました。巻き方には地域差があり、最上地域では円すい型、置賜地域ではげんこつ型に巻かれるほか、鶴岡市南部では灰汁水で煮る独特の製法が伝わります。食べるときは笹の葉をほどき、きなこと黒蜜(または砂糖)をかけていただくのが基本です。

発祥

平安時代に編さんされた『倭名類聚抄』にも、もち米を植物の葉で包み灰汁で煮た食べ物を5月5日に食す記述があり、古くから端午の節句にちまき状の餅を食べる習わしがあったことがうかがえます。山形県では、笹の葉が持つ防腐性・抗菌性を生かし、もち米を笹で包んで蒸す・ゆでる形の「笹巻き」として各地に根付きました。

歴史

端午の節句に子どもの健やかな成長を願って供える行事食として、各家庭で作られ受け継がれてきました。鶴岡市に伝わる灰汁で煮る笹巻きは、天明8年(1788年)の文献に記述が残るなど230年以上の歴史があるとされています。2023年には文化庁の「100年フード」に認定されたほか、「庄内の笹巻製造技術」が国の無形民俗文化財に登録されています。現在も庄内町余目地区では正月や七つ祝いに食べる習わしが残るなど、地域ごとの伝承が今に伝わっています。

特徴

もち米を笹の葉で包む巻き方に地域差があるのが特徴で、最上地域は円すい型、置賜地域はげんこつ型に巻かれます。鶴岡市南部では灰汁水でゆでる独特の製法が伝わり、笹をほどいた後にきなこと黒蜜、または砂糖をかけて食べるのが一般的です。笹の香りがもち米に移った素朴な味わいが持ち味です。

主な食材

もち米笹の葉きなこ黒蜜(または砂糖)結び紐(いぐさ・みご・すげなど)

食文化

端午の節句に子どもの健やかな成長を願って食べる行事食として各家庭で受け継がれてきました。巻き方や煮方に地域ごとの伝承が残り、庄内町余目地区では正月や七つ祝いにも食べられているほか、鶴岡市の笹巻は2023年に文化庁の「100年フード」に認定されています。

家庭料理との違い

家庭で作る場合はもち米を粒のまま使うのが一般的ですが、鶴岡市の一部地域では灰汁でもち米を煮て黄色く仕上げるなど、地域や家庭によって製法や味付けに違いが見られます。

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