くるみ餅

Kurumi Mochi (Sakai Wrapped Rice Cake)

くるみ餅 1

くるみ餅は、小さな餅を緑色の餡でくるんだ、大阪府堺市の名物甘味です。名前の「くるみ」は木の実の胡桃ではなく、餅を餡で「くるむ」ことに由来します。元祖とされるのは、堺市堺区の老舗「かん袋」です。店の由来によると、1329年(元徳元年)に和泉屋徳兵衛が餅屋を開いたのが始まりとされます。室町時代の中ごろ、明との貿易で栄えた堺で、5代目の主人が明から入った農作物を使い、塩味の茶菓子として作り出したといわれます。のちにルソン(現在のフィリピン)から砂糖が入ると甘みが加わり、今の味になりました。明治時代には、かき氷をかけた「氷くるみ餅」も生まれ、夏には店に行列ができます。甘さを抑えた餡と柔らかな餅の取り合わせで、農林水産省「うちの郷土料理」でも大阪府の料理として紹介されています。

発祥

かん袋の由来によると、くるみ餅が生まれたのは室町時代の中ごろです。当時の堺は、明(当時の中国)との勘合貿易の港として栄えていました。かん袋の5代目・和泉屋忠兵衛が、明から入った農作物を塩味で挽き合わせ、茶菓子を作り出したとされます。餅をくるんで食べることから「くるみ餅」と名付けられました。その後、ルソンから砂糖が輸入されるようになり、甘みが加えられて現在の形になったと伝わります。

歴史

屋号の「かん袋(紙袋)」には、豊臣秀吉にまつわる逸話が残ります。1593年(文禄2年)、秀吉は大坂城築城の寄付の礼として堺の商人たちを招きました。そのとき天守閣は瓦を葺く工事の最中でした。主人の和泉屋徳左衛門は、餅作りで鍛えた腕力で瓦を次々と屋根へ放り上げたといいます。春風に舞う瓦を見た秀吉が「かん袋が散る様に似ている」とたたえ、以後かん袋と名乗るよう命じたと伝えられます。明治時代に製氷技術が広まると、かき氷をかけた「氷くるみ餅」が生まれました。

特徴

餡は鮮やかなうぐいす色で、甘さが控えめなのが特徴です。この餡で一口大の柔らかな餅をくるみ、器に盛って出します。とろりとした餡となめらかな餅の取り合わせで、すっきりとした甘さから何個でも食べたくなると評されます。夏に人気の「氷くるみ餅」は、くるみ餅の上にかき氷をたっぷりかけたものです。冷たい氷と餡のやさしい甘さを一緒に味わえ、季節を問わず注文されています。

主な食材

餅緑色(うぐいす色)の餡砂糖かき氷(氷くるみ餅)

食文化

堺は中世に国際貿易港として栄え、千利休を生んだ町としても知られます。くるみ餅も、もとは茶菓子として作り出されたと伝わります。かん袋では、明治時代から夏になると涼を求める客が店に行列を作るようになったといいます。持ち帰り用の容器入りもあり、堺土産として親しまれています。

有名店

かん袋

大阪府堺市堺区新在家町東1-2-1

1329年(元徳元年)創業と伝わる、くるみ餅の元祖とされる店です。店内ではくるみ餅シングルが450円、氷くるみ餅シングルが470円です。営業は午前10時から午後5時まで(店内飲食の受付は16時45分まで)で、火・水曜日が定休日です(祝日は営業)。

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かん袋「くるみ餅」(持ち帰り)かん袋のくるみ餅は持ち帰り用も販売されています。シール容器入りは2人前1,100円、4人前2,100円程度で、10人前まで用意があります。壺入り(3人前2,150円程度)もあります。

よくある質問

Q. くるみ餅には胡桃(クルミ)が入っていますか?

A. 入っていません。「くるみ」は、餅を餡で「くるむ」ことに由来する名前です。かん袋の由来によると、お餅をくるんで食べることから「くるみ餅」と名付けられました。緑色の餡は、木の実の胡桃とは関係がありません。

Q. 「かん袋」という店名の由来は何ですか?

A. 「かん袋」は紙袋のことです。豊臣秀吉の時代、店の主人が大坂城の工事を手伝い、瓦を次々と屋根に放り上げました。その様子を見た秀吉が「かん袋が散る様に似ている」とたたえ、名付けたと伝わります。

Q. 氷くるみ餅とは何ですか?

A. くるみ餅にかき氷をかけたものです。明治時代に製氷技術が入り、氷が手軽に作られるようになってから生まれたとされます。夏には涼を求める人がかん袋の店先に行列を作ります。

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