大平

Ohira (Iwakuni Chicken and Root Vegetable Stew)

大平 1

大平(おおひら)は、鶏肉と里芋、れんこんなどの根菜を、たっぷりの汁で煮る山口県岩国地域の郷土料理です。平たく大きな蓋つきの塗り物の椀を「大平」と呼び、これに盛って出すことが名前の由来です。冠婚葬祭など大勢が集まる席で出され、そのときの椀は直径50cmほどになることもあるといいます。具は鶏肉、里芋、れんこん、しいたけ、ごぼう、こんにゃく、高野豆腐などさまざまで、特産の岩国れんこんも欠かせません。煮物ですが汁が多く薄味のため、汁ごといただくことが多いのが特徴です。岩国地域では、豪華な押し寿司の「岩国寿司」と並ぶ祝い事の料理とされます。今も家庭で作られるほか料理店でも出され、学校給食に登場することもあります。

発祥

農林水産省の紹介によると、大平は岩国地域を代表する料理の一つです。平たく大きな蓋つきの塗り物の椀「大平」に入れて食卓に出すことから、料理もその名で呼ばれるようになりました。いつごろから作られるようになったかを示す記録は確認できませんでしたが、大勢が集まるハレの日の料理として受け継がれてきました。

歴史

冠婚葬祭などで大人数が集まるときには、直径50cmほどにもなる大平に盛り、小皿に取り分けて振る舞う風習がありました。岩国地域では、豪華な押し寿司の岩国寿司と並んで、祝い事に欠かせない料理とされてきました。具に使う岩国れんこんは、穴があいていることから「見通しがよい」縁起物とされ、岩国寿司と大平のどちらにも欠かせない食材と紹介されています。

特徴

鶏肉を油で炒め、里芋やれんこん、にんじん、干ししいたけ、こんにゃく、厚揚げなどを加えてさらに炒めます。具がかぶるくらいの水やだしを入れ、アクを取りながらやわらかく煮て、砂糖、みりん、酒、しょうゆで味をととのえます。野菜は季節の根菜が中心で、だしは主に鶏肉と野菜から出ます。仕上げに高野豆腐を加えるなど、具材は家庭によってさまざまです。

主な食材

鶏肉里芋れんこんにんじんごぼう干ししいたけこんにゃく高野豆腐油揚げ・厚揚げだし薄口しょうゆ砂糖・みりん・酒

食文化

家庭で作られるほか料理店でも提供され、郷土の味を伝える献立として学校給食に取り入れられることもあります。錦帯橋周辺には、岩国寿司とともに大平を膳に添えて出す料理店があり、観光で訪れた人も味わうことができます。

有名店

半月庵

山口県岩国市岩国1-17-27

錦帯橋の近くにある料亭旅館で、1869年(明治2年)の創業とされます。昼の「半月御膳」は、岩国寿司と大平を一緒に味わえる膳として口コミで紹介されています。価格は2,000円台程度で、昼の営業は11時から14時、定休日は火曜とされます。

よくある質問

Q. 大平は煮物ですか、汁物ですか?

A. 農林水産省の紹介では「汁の多い煮物」とされ、薄味のため汁ごと食べることが多いとされています。料理店の口コミでは、鶏だしの吸い物のような具だくさんの汁物と紹介されることもあります。汁の量や味付けには、家庭や店によって幅があるようです。

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