
那須高原を水源に栃木県東部を流れる一級河川・那珂川は、鮎の漁獲量が日本有数とされる清流です。この那珂川流域では、川の流れをV字状にせき止めて竹すのこの上に鮎を跳ね上げる伝統漁法「やな」が古くから行われてきました。毎年7月中旬から10月末頃までの期間限定で川沿いに観光やなが設けられ、勢いよく流れ落ちる鮎をつかみ取りする体験ができるほか、炭火でじっくり焼き上げる塩焼きや、釜めし、刺身など多彩な鮎料理を味わえます。大田原市の黒羽観光やなや茂木町の大瀬観光やなをはじめとする施設が那珂川沿いに点在し、夏から秋にかけて家族連れや観光客で賑わう、栃木の清流の恵みを実感できる季節の名物となっています。
発祥
那珂川は那須高原に源を発し、栃木県を南北に流れ茨城県で太平洋に注ぐ一級河川で、豊かな水量と良好な水質から鮎の生育に適した川として知られています。川の流れをV字状にせき止め、下流側に設けた竹すのこの上に鮎を跳ね上げて捕らえる「やな」漁は、この川の地形と鮎の習性を生かした伝統的な漁法として古くから行われてきました。
歴史
那珂川流域の集落では、やな漁で得た鮎を塩焼きや甘露煮にして食べる食文化が長く受け継がれてきました。現在では漁だけでなく観光の側面も重視され、川沿いに観光やな施設が整備されて、地域の観光資源として鮎料理と川遊びを一体で楽しめる場が広がっています。
特徴
やなは7月中旬から10月末頃までの期間限定で設置され、川の流れに乗って跳ね上がる鮎を間近で見学したり、つかみ取り体験をしたりできるのが特徴です。捕れた鮎はその場で炭火焼きにする塩焼きのほか、釜めしや刺身、甘露煮など施設ごとに趣向を凝らした料理で提供されます。
主な食材
食文化
夏から秋にかけての那珂川流域では、家族や仲間で川遊びとともに鮎料理を楽しむことが季節の恒例行事になっており、地域の観光と食文化を支える存在となっています。
家庭料理との違い
家庭で焼く鮎とは異なり、観光やなでは獲れたての鮎をその場で炭火に並べてじっくり焼き上げるため、身がふっくらとして香りが際立ち、釜めしや刺身など一度に複数の食べ方を楽しめる点が異なります。
有名店
よくある質問
Q. 「やな」とはどのような漁法ですか。
A. 川の流れをV字状にせき止め、下流の一点に竹すのこを設置することで、流れに乗って落ちてくる鮎を跳ね上げて捕らえる伝統漁法です。那珂川では夏から秋にかけて観光やなとして一般公開され、見学やつかみ取り体験ができます。