鶏卵素麺

Keiran Somen

鶏卵素麺 1

画像: Wikimedia Commons

鶏卵素麺は、卵黄を細く糸状に流し入れて糖蜜で煮上げた、素麺のように見える南蛮菓子です。16世紀に南蛮文化とともに長崎を経て博多に伝わったとされ、金平糖やカステラと並ぶ「日本三大銘菓」の一つに数えられることもあります。江戸時代初期、福岡藩の御用菓子司であった松屋利右衛門が製法を確立し、1673年(延宝元年)に藩主から屋号を許されて以来、350年以上にわたり作り続けられてきました。卵黄と砂糖だけで作られる濃厚な甘さと、糸のように細く繊細な食感が特徴で、慶事の引き出物や贈答品として今も福岡で愛されています。

発祥

16世紀、南蛮貿易とともにポルトガルから伝わった菓子文化が長崎を経て博多にもたらされ、中国人の点心師から製法を学んだ職人が試行錯誤の末に完成させたと伝えられます。糖蜜の中に卵黄を細く流し入れ、素麺のように仕上げる独特の製法が福岡の地に根付きました。

歴史

江戸時代初期、初代松屋利右衛門がこの菓子を完成させ、福岡藩主にその技を認められて1673年(延宝元年)に「御用菓子司 松屋利右衛門」の屋号を許されました。以来、代々受け継がれた製法によって作り続けられ、金平糖・カステラと並ぶ「日本三大銘菓」の一つに数えられることもあります。

特徴

卵黄と砂糖のみで作られ、煮沸させた糖蜜に卵黄を細い糸状に流し入れて素麺のように仕上げるのが特徴です。濃厚な甘さと、口の中でほどけるような繊細な食感を持ち、慶事の引き出物や贈答品として重宝されてきました。

主な食材

卵黄砂糖(糖蜜)

食文化

濃厚な甘みと縁起の良い形状から、婚礼の引き出物や祝い事の贈答品として重んじられてきました。手間のかかる製法から高級菓子として扱われ、代々受け継がれた職人の技によって支えられています。

有名店

元祖鶏卵素麺 松屋(松屋利右衛門)

福岡県福岡市西区橋本2丁目1-4

延宝元年(1673年)創業の老舗。鶏卵素麺(小)1本618円程度〜、贈答用は1,677円程度から

鶏卵素麺(石村萬盛堂)博多の老舗和菓子店が手がける鶏卵素麺。1本入り1,750円程度〜で、博多駅など市内の土産店でも購入できる購入先を見る →PR

よくある質問

Q. 鶏卵素麺は麺料理の一種ですか?

A. 麺類ではなく、卵黄と砂糖だけで作る南蛮菓子です。糖蜜に卵黄を細い糸状に流し込む製法が素麺の見た目に似ていることから、この名がつけられました。

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