角煮まんじゅう

Kakuni Manju (Braised Pork Belly Bun)

角煮まんじゅう 1

画像: Wikimedia Commons

角煮まんじゅうは、甘辛く煮込んだ豚の角煮を、ふんわりとした白い生地で挟んだ長崎の名物です。二つ折りにした生地の間に角煮を挟む形で、台湾の刈包(クワパオ)によく似ています。ルーツは、卓袱料理の一品である東坡煮(とうばに)と呼ばれる豚の角煮です。長崎の中華料理店では、角煮とまんじゅうの生地を別々に出し、客が自分で挟んで食べる食べ方がありました。初めから角煮を挟んだ形の商品は比較的新しく、長崎の岩崎本舗が「長崎角煮まんじゅう」の名で売り出したものとして知られます。今では長崎新地中華街の周辺や、駅・空港の土産店で手軽に買えます。温かいうちに頬張る食べ歩きグルメとしても、冷凍の土産としても人気です。

発祥

角煮まんじゅうのルーツは、中国の東坡肉(トンポーロウ)が長崎で和風にアレンジされた「東坡煮」です。東坡煮は卓袱料理で中鉢として出される定番の一品です。一方、長崎市の紹介によると、角煮を生地に挟む食べ方の直接のルーツは、ちゃんぽんや皿うどんで知られる「長崎中華」のコース料理です。角煮と二つ折りの生地が別々に出され、生地を開いて角煮を挟んで食べます。

歴史

初めから角煮を挟んだ形で商品にしたのが、1965年(昭和40年)創業の岩崎本舗です。同社によると、東坡肉をもっと手軽に、もっとおいしく食べてほしいと願い、初代の岩崎博孝が「長崎角煮まんじゅう」の名で誕生させました。500回以上の改良を重ねたとされ、1997年には長崎県特産品新作展で最優秀賞を受賞しています。2025年には「角煮まんじゅう35周年」を記念した企画も行われました。

特徴

生地は小麦粉で作る白いまんじゅうで、二つ折りにした間に、豚バラ肉をじっくり煮込んだ角煮を挟みます。甘辛いたれがしみた角煮と、ふわふわの生地の組み合わせが特徴です。長崎中華の店では、生地に、ちゃんぽんや皿うどんの麺にも使う「唐灰汁(とうあく)」を入れる店が多いとされます。岩崎本舗の商品は冷凍でも販売され、電子レンジや蒸し器で温めて食べられます。

主な食材

豚バラ肉醤油・砂糖などの煮汁小麦粉の生地

食文化

長崎新地中華街では、角煮まんじゅうが食べ歩きグルメの定番になっています。中華街の中だけでなく、周辺の店でも売られています。長崎市の紹介では、挟んだ状態で売られる角煮まんじゅうの登場は、地元の人にとって新鮮な驚きだったとされます。

有名店

岩崎本舗 西浜町店

長崎県長崎市銅座町3-17

新地中華街の目の前にある直営店で、新地中華街電停から歩いて2分ほどです。岩崎本舗の公式LINEアカウントでは、長崎角煮まんじゅうが1個470円、大とろ角煮まんじゅうが1個550円と紹介されています。価格は変わることがあります。

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岩崎本舗 長崎駅店

長崎県長崎市 JR長崎駅 長崎街道かもめ市場内

JR長崎駅に隣接する「長崎街道かもめ市場」の中にある直営店です。公式サイトでは、営業時間は8時30分から20時までと案内されています。列車に乗る前の土産選びに立ち寄りやすい店です。

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岩崎本舗の長崎角煮まんじゅう(冷凍)岩崎本舗の公式通販では、冷凍の長崎角煮まんじゅう10個入りが5,850円で掲載されています。電子レンジなら1個40秒ほど温めて食べられ、賞味期限は製造日から180日です。2019年には「ながさき手みやげ大賞」を受賞しています。価格は変わることがあります。購入先を見る →PR

よくある質問

Q. 角煮まんじゅうは、卓袱料理の一品ですか?

A. 卓袱料理の一品ではありません。卓袱料理で出されるのは、中身の角煮にあたる東坡煮です。長崎市の紹介では、角煮を生地に挟む食べ方のルーツは、長崎中華のコース料理とされています。角煮まんじゅうは、卓袱料理の東坡煮を手軽に食べられるよう工夫した料理といえます。

Q. 台湾の刈包(クワパオ)とは同じものですか?

A. 形はよく似ています。刈包は台湾で夜市や屋台の庶民料理として広まったもので、ルーツは中国の福建料理とされます。長崎の角煮まんじゅうは、卓袱料理の東坡煮や長崎中華の食べ方を背景に、長崎で独自に親しまれてきた名物です。

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