
加古川かつめしは、洋皿に盛ったご飯の上にビーフカツ(牛カツ)をのせ、デミグラスソース系のたれをかけ、ゆでキャベツを添えた兵庫県加古川市(かこがわし)のご当地グルメです。丼ではなく平たい洋皿で出し、スプーンやフォークではなく箸で食べるのが決まりです。終戦直後の昭和22年(1947年)、加古川町寺家町で創業した「いろは食堂」が最初に出したといわれます。ビーフカツレツを出す際に皿が足りず、ひとつの皿にご飯とカツを盛ってたれをかけたのが始まりと伝わります。「ナイフとフォークがなくても箸で気軽に食べられる洋食」として、市内の食堂や喫茶店に広まりました。現在は豚カツやチキンカツ、エビカツを使った店もあります。加古川観光協会の「かつめしマップ」には、市内外の94店が載っています。2023年には文化庁の「100年フード」に認定されました。
発祥
かつめしは、終戦直後の昭和22年(1947年)に加古川町寺家町で創業した「いろは食堂」が最初に出したといわれます。当時、ビーフカツレツを出すときに皿が足りず、ひとつの皿にご飯とカツを盛り、たれをかけたのが始まりと伝わります。ビーフカツがまだ珍しかった時代に、「ナイフとフォークがなくても箸で気軽に食べられる洋食」として考案されました。これが加古川駅前から市内の食堂へと広まっていきました。
歴史
かつめしは長く加古川の食堂や喫茶店の定番でしたが、やがてまちおこしにも生かされます。平成11年(1999年)に「かつめしの唄」、翌年に「かつめし音頭」が作られました。2009年3月には、加古川観光協会や地元商店街などが、PRキャラクター「かっつん」と「デミーちゃん」の石像を設置しています。加古川観光協会の「うまいでぇ!加古川かつめしの会」が提供店を認定しています。2023年には文化庁の「100年フード」に認定されました。
特徴
ご飯は薄めに洋皿に盛り、その上に平たくたたいて揚げたビーフカツをのせます。デミグラスソース系のたれをたっぷりかけ、脇にゆでキャベツを添えるのが基本です。たれは店ごとに配合が異なり、甘めのものからあっさりしたものまで個性が出ます。焼肉店が焼肉のたれをブレンドしたソースを使うなど、店の業態に合わせた工夫も見られます。豚カツやチキンカツ、エビカツを選べる店もあります。
主な食材
食文化
加古川市とその周辺では、食堂や喫茶店、焼肉店、中華料理店など、さまざまな店がかつめしを出しています。かつめしは加古川市のソウルフードとして親しまれています。加古川観光協会は店を紹介する「かつめしマップ」を発行し、2025年版では94店を紹介しました。
有名店
Coffee House Rocky(コーヒーハウス ロッキー)
兵庫県加古川市野口町水足22-2
1971年創業の老舗喫茶店で、朝の開店と同時に客が次々と訪れる人気店です。秘伝のデミグラスソースは、濃すぎず甘すぎない味わいと評判です。昭和の雰囲気を残す店内で味わえます。ビーフカツメシ(大)は1,450円程度です。
本家かつめし亭
兵庫県加古川市尾上町池田642
平成24年(2012年)にオープンした、かつめしの専門店です。A4ランク以上の黒毛和牛の播州牛を使い、とんこつと鶏がらのだしを合わせて煮込んだデミグラスソースをかけます。人気を受けて、神戸・三宮にも店を出しています。
洋食 エデン
兵庫県加古川市加古川町寺家町155-6
1974年創業の、地元で長く親しまれている洋食店です。JR加古川駅から歩いて2〜3分ほどの場所にあります。かつめしにエビフライを組み合わせた「エビ&かつめし」が人気です。
よくある質問
Q. かつめしはなぜ丼ではなく洋皿に盛り、箸で食べるのですか?
A. かつめしは、戦後まもなく「ナイフとフォークがなくても箸で気軽に食べられる洋食」として考案されたためです。洋食らしく平たい洋皿に盛りながら、箸で手軽に食べられる料理として広まりました。そのため地元では、スプーンやフォークではなく箸で食べるのが決まりとされています。