かっけ

Kakke

かっけ 1

かっけは、岩手県北部の二戸市・九戸村周辺から青森県南部にかけて伝わる、旧南部藩地域ならではの粉食文化を代表する郷土料理です。そば粉や小麦粉を水で練った生地を薄くのばし、三角形に切り分けて熱湯でゆでるのが基本の調理法で、汁で煮込むのではなく、ゆで上げた生地ににんにく味噌やねぎ味噌などのつけだれを添えていただくのが特徴です。そば粉を使う「そばかっけ」と小麦粉を使う「むぎ(麦)かっけ」の2種類があり、そばかっけは黒っぽい色合いと香り、むぎかっけは白くつるりとした食感が持ち味です。米が育ちにくい寒冷な県北地域で、そばや小麦を無駄なく食べる知恵として受け継がれてきた、素朴で滋味深い一皿です。

発祥

かっけは、江戸時代に南部藩が治めた現在の岩手県北部(二戸市・九戸村など)と青森県南部地方にまたがる地域で育まれた郷土料理です。冷涼な気候で稲作より雑穀・そば・小麦の栽培に適した土地柄から、そば粉や小麦粉を練った生地を無駄なく食べる工夫として広まったと伝えられ、現在も県北の家庭や直売所で日常的に親しまれています。

歴史

そばを打つ際に出る切れ端や不揃いな生地を三角形に切って食べたのが始まりとする説や、来客をもてなす際の「かぁ、けぇ(さあ、召し上がれ)」という言葉が名の由来になったとする説が伝えられています。いずれも定説ではありませんが、寒冷な県北の暮らしの中で生まれた家庭の味として、二戸市・九戸村周辺で世代を超えて受け継がれてきました。

特徴

最大の特徴は、つゆで煮込むのではなく、ゆでた生地ににんにく味噌やねぎ味噌などのつけだれをからめて食べる点です。家庭によってはごま味噌やくるみ味噌を使うこともあります。そば粉を使う「そばかっけ」は色が黒っぽく香ばしく、小麦粉を使う「むぎかっけ」は白くつるりとした食感が持ち味で、地域や家庭ごとに好みが分かれます。

主な食材

そば粉または小麦粉にんにく味噌・ねぎ味噌などのつけだれ大根・豆腐(具材として一緒に煮ることもある)

有名店

道の駅おりつめ オドデ館食堂

岩手県九戸郡九戸村大字山屋2-28-1

郷土料理「九戸かっけ」を提供。ランチの予算目安は1,000円程度

むぎかっけ・そばかっけ(戸田久)岩手県二戸郡一戸町の麺類メーカー戸田久が製造・販売する乾麺タイプのかっけ。専用のつけだれ付きで、家庭でも手軽に本場の味を再現できる。購入先を見る →PR

よくある質問

Q. 「かっけ」という名前の由来は?

A. そばを打つ際にできる切れ端(かけら)を意味する言葉が転じたとする説と、来客をもてなす「かぁ、けぇ(さあ召し上がれ)」という言葉に由来するという説があり、はっきりとは分かっていません。

Q. 「そばかっけ」と「むぎかっけ」は何が違う?

A. そば粉を使う「そばかっけ」は色が黒っぽく香ばしいのが特徴で、小麦粉を使う「むぎかっけ」は白くつるりとした食感が持ち味です。地域や家庭によって食べ分けられています。

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