朴葉寿司

Hoba Zushi

朴葉寿司 1

画像: Wikimedia Commons

朴葉寿司は、朴の木の大きな葉に酢飯と具材を包んだ、飛騨地方南部から東濃・中濃地方にかけて伝わる初夏の郷土料理です。朴葉には殺菌作用や防カビ作用があるため食材が傷みにくく、また皿代わりにもなることから、田植えなど農作業や山仕事の合間に携帯する食事として重宝されてきました。地域によって作り方は異なり、東濃地方では川魚の甘露煮や酢鯖、錦糸卵、紅ショウガなど彩り豊かな具材を7〜8種類のせる家庭が多い一方、飛騨地方ではミョウガと酢飯だけといったシンプルな作り方も見られます。朴葉が茂る5月中旬から6月下旬にかけて作られることが多く、祭りや祝い事などのハレの日の食事としても親しまれています。

発祥

朴葉寿司は、殺菌・防カビ作用を持つ朴の葉に酢飯を包んだ料理で、飛騨地方南部と東濃・中濃地方が隣接することから、両地域の作り方が混在しながら発展したとされます。この一帯を中心に最も盛んに作られており、岐阜県から周辺地域へ広まったといわれています。

歴史

東濃地方(中津川市・恵那市・瑞浪市・土岐市・多治見市)や中濃地方南部では、農業や林業を営む家庭が多く、昼食を畑や山で取ることが多かったため、携帯性が良く保存にも適した朴葉寿司が日常のまかないとして広まりました。長野県木曽地方にも同様の食文化が伝わっています。

特徴

東濃地方では川魚の甘露煮、酢鯖、錦糸卵、紅ショウガなど彩り豊かな具材を酢飯にのせて包む家庭が多く見た目も華やかです。一方、飛騨地方ではさっぱりとした味わいが好まれ、ミョウガと酢飯だけのシンプルな作り方をする地域もあります。朴葉の香りを生かすため、酢飯を少し冷ましてから包むのが基本です。

主な食材

酢飯朴の葉紅ショウガ錦糸卵川魚の甘露煮または鮭・酢鯖

食文化

田植えや山仕事の合間の携帯食として発展した経緯から、地域の共同作業や祭り、祝い事の「ハレの日」の食事としても親しまれてきました。朴葉が入手できる5月中旬から6月下旬が主な季節です。

有名店

中山道大井宿 寿司幸

岐阜県恵那市大井町236-22

1964年創業。「姫街道の朴葉寿司」は恵那ブランドに認定されている

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道の駅 加子母

岐阜県中津川市加子母3900-29

加子母地区の名物として朴葉寿司を販売する直売所

#朴葉#東濃#飛騨#郷土寿司#初夏