1 / 2飛騨牛(ひだぎゅう)は、岐阜県が誇る全国屈指のブランド和牛です。岐阜県内で生まれ育てられた黒毛和種のうち、社団法人日本食肉格付協会の格付けで「歩留等級A・B」かつ「肉質等級3等級以上」を満たしたものだけが「飛騨牛」の名称を名乗ることができます。きめ細やかな霜降りとやわらかな肉質、上品な甘みが特徴で、焼肉・すき焼き・しゃぶしゃぶ・ステーキなど幅広い食べ方で楽しまれています。飛騨高山や下呂温泉などの観光地では、飛騨牛を使ったステーキ丼や握り寿司、朴葉味噌焼きなど、地元ならではのメニューを提供する飲食店が数多くあり、旅行者に人気のご当地グルメとなっています。全国和牛能力共進会で最高位に輝いた実績もあり、海外でも評価が高まっています。
発祥
飛騨牛の歴史は、昭和初期に岐阜県内で始まった黒毛和種の改良に遡ります。1960年代には「飛騨牛」の名称が岐阜県の登録商標として認められ、1970年代には県内各地でばらばらだった和牛のブランドを統一する動きが進みました。1977年にまず「岐阜牛」として統一され、その後、地域振興のために推進されていた飛騨牛のブランドと一本化されていきました。
歴史
1981年に兵庫県から導入された種雄牛「安福号」の子孫が高い品質を誇ったことが、飛騨牛の品質向上に大きく貢献したといわれます。1988年には飛騨牛銘柄推進協議会が設立され、統一ブランドとしての飛騨牛が本格的に始動しました。全国和牛能力共進会では優秀な成績を収め、現在は日本を代表するブランド和牛のひとつとして国内外で高く評価されています。
特徴
飛騨牛と名乗れるのは、岐阜県内で最も長く飼養された黒毛和種のうち、肉質等級3等級以上かつ歩留等級A・Bの基準を満たしたものだけです。きめ細やかな霜降りと、口の中でとろけるようなやわらかさ、上品な脂の甘みが特徴です。焼肉やステーキのほか、飛騨地方の郷土料理と組み合わせた朴葉味噌焼きやにぎり寿司など、多彩な提供方法で楽しまれています。
食文化
飛騨牛は高山の朝市や飲食店街のあちこちで扱われ、串焼きや飛騨牛握りなど食べ歩きグルメとしても親しまれています。贈答用の精肉やお取り寄せとしても人気が高く、地域を代表する誇りの食材として定着しています。
家庭料理との違い
家庭では薄切り肉ですき焼きや焼肉として楽しむことが多いのに対し、専門店では等級や部位にこだわった厚切りステーキや、飛騨の郷土料理と組み合わせた提供の仕方に違いがあります。