へらへら団子は、三浦半島西部の漁師町・横須賀市佐島地区に江戸時代から伝わる郷土菓子です。小麦粉や上新粉・白玉粉で作った団子を平たく押しつぶし、こし餡をからめて食べる素朴なあんころ餅の一種で、毎年7月に行われる佐島地区の船祭りの際に、豊漁や無病息災を願う行事食として各家庭で作られてきました。名前の由来には、団子を押しつぶした平たい形が漁業道具の「箆(へら)」に似ているからとする説や、茹でると団子が水面で「へらへら」と揺れながら浮かび上がる様子に由来するとする説など、複数の言い伝えがあります。2007年に農林水産省の「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれたことをきっかけに、地元の菓子店による商品化も進みました。
発祥
へらへら団子は、横須賀市佐島地区で江戸時代から続く夏の船祭り(佐島御船祭)の際に、豊漁と無病息災を願って各家庭で作られてきた行事食です。祭りでは、市の重要無形民俗文化財に指定されている「佐島御船歌」や、地元特産のマダイとともに、へらへら団子が神前に奉納されます。
歴史
長らく祭りの時期に各家庭で手作りされる家庭料理として受け継がれてきましたが、2007年に農林水産省の「農山漁村の郷土料理百選」に神奈川県の郷土料理として選ばれたことを機に、横須賀菓子工業組合が中心となって半年以上かけて試作を重ね、2009年6月に商品として販売を開始しました。うるち米を挽いた新粉ともち粉を用い、蒸す製法に変えることで、時間が経っても柔らかさが持続するよう工夫されています。
特徴
小麦粉を水で練った生地を30分ほど寝かせたのち、直径5センチほどに手で平たく丸めて茹で、水気を切ってからたっぷりのこし餡をからめるのが特徴です。派手さはないものの、もちもちとした食感と餡の優しい甘さが素朴な味わいで、お茶請けとして親しまれています。三浦半島の佐島地区が発祥とされますが、座間市座間地区にも類似の郷土菓子が伝わっているといわれます。
主な食材
有名店
ふじみや菓子店 田浦店
神奈川県横須賀市田浦町3丁目10
JR田浦駅近くにある老舗和菓子店。へらへら団子を商品として扱う数少ない店の一つで、1本370円程度
よくある質問
Q. 「へらへら団子」という名前の由来は?
A. 団子を押しつぶした平たい形が漁業道具の「箆(へら)」に似ていることに由来するという説と、茹で上がる際に団子が水面で「へらへら」と揺れ動く様子に由来するという説があり、はっきりとは特定されていません。