半田そうめん

Handa Somen (Thick Hand-Stretched Wheat Noodles of Tsurugi)

半田そうめん 1

半田そうめん(はんだそうめん)は、徳島県美馬郡(みまぐん)つるぎ町の半田地区で作られている手延べそうめんです。ふつうのそうめんより太く、ひやむぎに近い太さがあるのが最大の特徴です。強いコシとつるりとした食感があり、「舌の上で麺がはねる」と言われることもあります。江戸時代に、吉野川の水運を担った船頭たちが、奈良の三輪から製法を持ち帰ったのが始まりとされます。四国山地から吹く冷たい風と、剣山から吉野川へ流れる水が、そうめん作りに向いていました。材料は小麦粉、塩、水だけで、煮くずれしにくいため、冷たくしても温かくしても食べられます。徳島の家庭では、四季を通じてさまざまな料理に使われています。「半田そうめん」は地域団体商標にも登録されています。

発祥

起こりには諸説あります。特許庁の地域団体商標の紹介では、江戸時代中期に吉野川の川舟の船頭たちが、奈良の三輪から技術を伝えたとされています。三輪から淡路島を経由して伝わった製法を、船頭が学んだとする紹介もあります。船頭たちは、自分たちで食べるためや冬場の副業として作り始め、やがて半田の産業になったと言われます。

歴史

国土交通省の資料によると、1871年(明治4年)の生産量は56トンでした。当時は製粉工場がなく、伊川谷の水車で小麦を粉にしていました。昭和初期には医師でもあった町長が兵庫県の播州地方を視察し、品質の向上に努めて名産品の基盤を築いたとされます。1928年(昭和3年)には半田町素麺組合が結成されました。2004年には半田手延べそうめん協同組合が発足し、現在も町内に20社余りの製麺所があると紹介されています。

特徴

麺の太さは直径1.3〜1.7mmほどとされ、一般的な手延べそうめんより太めです。小麦粉、塩、水だけで作り、生地を何度も延ばしながら細くしていきます。手延べ製法のため、小麦のグルテンの繊維がこわれにくく、強いコシが生まれるとされます。ゆでても麺がのびにくく、煮くずれしにくいのも特徴です。ゆで時間は5〜6分ほどが目安とされています。生産者は商品規格をそろえる取り組みも進めており、1束100gを和紙で包み「半田手延そうめん」の名で出荷しています。

主な食材

小麦粉塩水

食文化

徳島の家庭では、夏の冷やしそうめんだけでなく、温かい料理や和え物など、季節を問わずさまざまな調理法で食べられています。太くて煮くずれしにくいため、温かい料理に使っても食感が残りやすいとされます。県内のスーパーでも手軽に買うことができます。

有名店

半田そうめん食堂

徳島県美馬郡つるぎ町貞光東浦68-1(折目亭 遊懐に併設)

半田で素麺を作ってきた製麺所「北室白扇(きたむろはくせん)」の3代目が手がける専門店で、2022年に開店しました。月替わりの素麺料理や、半田そうめんを中心にした御膳を出しています。御膳には、だし巻き卵や県西部で育った雑穀のご飯が添えられると紹介されています。

道の駅 貞光ゆうゆう館

徳島県美馬郡つるぎ町貞光大須賀11-1

つるぎ町にある道の駅で、レストランでは半田そうめんを食べられます。ふだんは釜揚げそうめんを出し、夏は冷やしそうめんも提供されると紹介されています。物産館では半田そうめんを買うこともできます。町内には半田そうめんを出す飲食店が少ないため、現地で味わえる貴重な場所です。

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半田手延そうめん(株式会社オカベ)つるぎ町半田に本社と直売所を置く製麺会社オカベの半田そうめんである。直売所の住所は徳島県美馬郡つるぎ町半田字東毛田48。紹介記事では、乾麺10人前の化粧箱入りが1,360円(税込)、濃縮つゆ付きの半生麺15人前が2,700円(税込)とされている。乾麺は製造日から約1年半日持ちする。購入先を見る →PR

よくある質問

Q. 半田そうめんは、ひやむぎとは違うのですか?

A. 機械で作る乾麺では、太さ1.3mm未満がそうめん、1.3mm以上1.7mm未満がひやむぎと区分されます。一方、手延べの乾麺は、太さ(長径)が1.7mm未満であれば「手延べそうめん」と表示できます。半田そうめんは太めですが、手延べで作られるため、そうめんとして売られています。

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