
がんすは、広島県で親しまれている揚げかまぼこの一種です。魚のすり身に刻んだ玉ねぎなどの野菜と一味唐辛子を混ぜて平たく形を整え、パン粉をまぶして油で揚げます。パン粉のさくさくした衣と、ピリッとした辛さが後を引く味わいが持ち味です。呉市や広島市西区の一部、大崎上島などで作られ、地元のスーパーでも日常的に売られています。そのままや軽く焼いて食べるほか、酒のつまみやご飯のおかずにもなります。名前は広島弁の丁寧な言葉に由来するとされます。長く地元だけで知られる食べ物でしたが、メーカーのPR活動もあって県外にも知られるようになり、今では広島土産としても人気があります。
発祥
がんすは、かまぼこ作りで出る魚のすり身の余りを生かすために作られ始めたとされます。呉市の三宅水産は、昭和20年代に、すり身の余りに玉ねぎや一味唐辛子を合わせて作ったのが始まりと説明しています。ただし、名付け親については、広島市西区の蒲鉾店と呉市広の蒲鉾店のどちらが先かなど、複数の説があります。
歴史
がんすは長い間、呉市やその周辺で親しまれる地元の食べ物でした。バブル崩壊後にかまぼこの消費が落ち込むなか、三宅水産は2000年代半ばから、スーパーや駅などでの対面販売を中心にPRを強めました。広島市の認定品紹介によると、20年近く続けた全国へのPRで「がんすブーム」と呼ばれるほど知られるようになり、がんすは同社の主力商品に育ちました。現在は広島県外でも、愛媛県や山口県岩国市などに製造する業者があります。
特徴
がんすは長方形で薄めに作られることが多く、きつね色に揚がったパン粉の香ばしさと、さくさくした食感が特徴です。すり身に練り込んだ玉ねぎの甘みと一味唐辛子の辛みが合わさります。メーカーによっては厚みのあるものもあります。焼いて食べるほか、卵とじにして丼物や麺類の具にもします。なお、同じ広島県でも東部の備後地方には、がんすの文化はあまり根付いていないといわれます。
主な食材
有名店
三宅ShoP(三宅水産 直売店)
広島県呉市広古新開6丁目16-2
1950年創業の練り物の老舗・三宅水産の直売店です。看板商品の「うまいでがんす」をはじめ、さまざまな練り物が並びます。公式サイトでは、日曜と火曜が定休日と案内されています。
詳細を見る →| 三宅水産「みやけのうまいでがんす」 | 三宅水産(呉市)が作るがんすで、広島市の「ザ・広島ブランド」の認定品である。白身魚のすり身に玉ねぎと唐辛子を練り込んでいる。認定品紹介では2枚入り292円(税込)とされ、広島駅・呉駅・宮島口駅や広島空港、ひろしまブランドショップTAUなどで扱われる。 |
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よくある質問
Q. 「がんす」という名前にはどんな意味がありますか?
A. 「がんす」は広島弁で「〜です」「〜でございます」にあたる、目上の人に使う丁寧な言葉です。三宅水産の商品名「うまいでがんす」は「おいしゅうございます」といった意味になります。同社は、丁寧な言葉にあやかりつつ、日常の食卓になじんでほしいという願いを込めて名付けたと説明しています。