
ぼうしパンは、高知県で親しまれているご当地パンです。丸いパン生地の上にカステラ生地をかけて焼いたもので、まわりに広がった生地が帽子のつばのような形になることから、この名で呼ばれています。中央はふんわりと柔らかく、つばの部分はカステラ生地が甘く香ばしく焼けています。1955年(昭和30年)ごろ、高知市の永野旭堂本店(ながのきょくどうほんてん)で生まれたとされます。メロンパンを作る途中で、上にかける生地を忘れたことがきっかけだったと伝わります。当初は「カステラパン」の名で売られていましたが、形から客の間で「ぼうしパン」と呼ばれるようになりました。今では県内の多くのパン店が作っており、クリーム入りや大型、つばだけの商品などもあります。永野旭堂本店の直営店「リンベル」では、定番サイズが1個135円と紹介されています。
発祥
ぼうしパンは、1955年ごろに高知市の永野旭堂本店で生まれたとされます。メロンパンを作っていたとき、職人が上にかけるビスケット生地をかけ忘れてしまいました。すでに発酵が進んでいたため、余っていたカステラ生地を上からかけて焼いたところ、生地が周囲にはみ出し、帽子のつばのような形に焼き上がったと伝わります。経緯の細部には諸説あります。
歴史
当初は「カステラパン」の名で売り出されましたが、その形から客の間で「ぼうしパン」と呼ばれるようになり、この名が定着しました。評判は県内に広がり、ほかの店の職人が永野旭堂本店に配合や製法を学びに訪れ、県内各地のパン店で作られるようになったとされます。東京の高知県アンテナショップ「まるごと高知」では、開業当初にヤマテパンのぼうしパンが物販の売上数量で1位になりました。2025年には、永野旭堂本店が南国市の西島園芸団地と共同で「メロンぼうしパン」を開発しています。
特徴
丸いパン生地の上にカステラ生地をかけて焼くため、ひとつのパンで二つの食感を楽しめます。帽子の頭にあたる中央部分は、ふわふわしたコッペパンのような生地です。周りのつばは卵の香るカステラ生地で、甘く焼き色が付き、縁はカリッと香ばしく焼けています。メロンパンと違い、表面にグラニュー糖や格子模様はありません。
主な食材
食文化
高知県内では多くの製パン会社がぼうしパンを作っており、スーパーマーケットや町のパン店で手軽に買えます。観光名物の一つにもなっています。ホイップクリームやあん、チョコレートを加えたもの、大きなサイズのもの、つばの部分だけを集めた商品なども作られています。
有名店
リンベル(永野旭堂本店 直営店)
高知県高知市永国寺町1-43
ぼうしパン発祥の永野旭堂本店の直営店で、約80種類の素朴なパンが並びます。ぼうしパンは定番、特大、ミニの各サイズがあり、定番サイズは135円、予約制の特大「でかぼうしパン」は1,100円と紹介されています。価格は変わることがあります。
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Q. なぜ「ぼうしパン」という名前なのですか?
A. 丸いパンの周りに、カステラ生地が帽子のつばのように広がって焼き上がるためです。発売当初は「カステラパン」という名前でしたが、見た目から客が「ぼうしパン」と呼ぶようになり、その呼び名が定着したと伝わります。
Q. 高知県外でも、ぼうしパンは買えますか?
A. 東京・銀座の高知県アンテナショップ「まるごと高知」で扱われてきました。2020年12月にはコンビニエンスストアのローソンが「ぼうしパン」を全国で発売し、1個125円(税込)と紹介されました。県外向けに、つばを小さく厚めにして割れにくくした製品もあります。
Q. メロンパンとは、どう違うのですか?
A. メロンパンは、パン生地にビスケット生地をのせて焼き、表面にグラニュー糖や格子模様を付けるのが一般的です。ぼうしパンは柔らかいカステラ生地をかけて焼くため、卵の香る甘いつばができ、格子模様はありません。メロンパン作りの失敗から生まれたという逸話もあります。