飛鳥鍋

Asuka Nabe

飛鳥鍋 1

画像: Wikimedia Commons

飛鳥鍋は、鶏ガラだしに牛乳を加えたスープで鶏肉や白菜、春菊などの野菜を煮込む、奈良県明日香村に伝わる鍋料理です。飛鳥時代、唐から渡来した使者が乳製品を伝え、孝徳天皇に献上して喜ばれたのが日本における牛乳飲用の始まりと伝えられ、当時の僧侶が飼っていた鶏の肉を牛乳で煮て食べたことが起源の一つとされています。牛乳が高価だったためヤギの乳を使っていたとする説もあり、諸説が伝わっています。白味噌や醤油で味を調えたまろやかな味わいが特徴で、昭和初期に明日香の名物料理として現在の形が確立され、今では冬季を中心に地元の飲食店で提供される明日香村の名物鍋となっています。

発祥

飛鳥時代、唐から来た渡来人が乳製品を日本に伝え、孝徳天皇に献上したところ大変喜ばれたのが日本における牛乳飲用のはじまりとされています。当時の僧侶たちが飼っていた鶏の肉を、貴重だった牛乳(あるいはヤギの乳)で煮込んで食べたのが飛鳥鍋の起源の一つと伝わりますが、これらは伝承であり諸説あります。

歴史

宮中で乳牛が飼育されるようになったのち、乳を用いた料理は次第に庶民にも広まっていったとされます。昭和初期に明日香の郷土料理として現在のような牛乳ベースの鶏鍋の形が確立され、以来1300年以上にわたり受け継がれてきた歴史ある鍋料理として、明日香村の飲食店や家庭で親しまれています。

特徴

鶏ガラだしに牛乳を合わせ、白味噌や淡口醤油で味を調えたまろやかなスープが最大の特徴です。鶏肉のほか、白菜、春菊、人参、白ねぎ、しいたけ、ごぼう、はるさめなど大和野菜を中心とした具材を煮込みます。牛乳が苦手な人にも食べやすいと評され、近年は豆乳を使った「大和鍋」というアレンジ版も登場しています。

主な食材

鶏肉牛乳(または豆乳)鶏ガラだし白味噌淡口醤油白菜・春菊・人参・白ねぎ・ごぼう・しいたけなどの野菜はるさめ

食文化

牛乳を使う鍋料理は日本でも珍しく、飛鳥時代の乳文化伝来という歴史的背景と結びついた明日香村ならではの郷土料理として、冬季の観光食としても親しまれています。学校給食に取り入れられるなど、地域での継承も行われています。

有名店

農村レストラン 夢市茶屋

奈良県高市郡明日香村大字島庄

石舞台古墳そばにある農村レストラン。冬季(12〜2月)限定の「飛鳥鍋御膳」を提供、1,400円程度

#飛鳥鍋#明日香村#ミルク鍋#郷土鍋