土佐凧

Tosa-dako (Tosa Washi Kites)

土佐凧 1

土佐凧(とさだこ)は、土佐和紙を貼って作る高知県の凧です。正方形の角を上に向けた、ひし形の「角立(つのだて)」と呼ばれる形で、「風呂敷イカ」とも呼ばれます。黒と魔除けの赤を基調に、家紋やめでたい文字、武者、おたふく、干支などを鮮やかに描きます。尻尾を付けず、糸目(いとめ:凧の面から揚げ糸へつなぐ糸)が中心線に沿って2本だけであることが特徴です。この点が長崎の「ハタ」など九州の凧に似ているため、南方系の凧に分類されることがあります。現在、県内で土佐凧を作っているのは、香南市香我美町(こうなんしかがみちょう)の吉川染物店だけとされます。五代目の吉川毅さんが、フラフなどの染め物とともに、注文に応じて一枚ずつ手作りしています。

発祥

土佐凧の起源ははっきりしていません。海外の凧専門誌などを引いた紹介では、少なくとも200年ほど前から作られていたとされ、香我美町で生まれた凧だとも伝わります。形や糸目の付け方が長崎のハタなど九州の凧に似ていることから、太平洋を通じた九州との交流の中で伝わったのではないか、という見方もあります。

歴史

家紋を描いた凧は、男の子が生まれた祝いに揚げられたといわれます。文字を描いた凧や、武者などの絵を描いた凧も作られてきました。一時は作り手が減って途絶えかけ、地元で保存の取り組みが行われたと紹介されています。現在は吉川染物店の吉川毅さんが、県内でただ一人の継承者とされます。2026年夏には、いの町紙の博物館で「吉川染工房の仕事と絵金展」が開かれ、土佐凧やフラフが展示されました。

特徴

凧の面には土佐和紙を使い、数枚を貼り合わせて、その重なりを補強に生かすと紹介されています。骨には竹を使います。横骨を外して折りたためるのも特徴の一つです。強い風がなくても、高く急な角度で揚がるといわれます。吉川染物店の土佐凧は黒と赤を基調に、家紋や慶祝文字、武者、おたふく、干支などの絵柄が主流です。

技法

手描きの彩色

吉川染物店では、フラフなどの染め物と同じく、筆と刷毛を使って全工程を手仕事で仕上げています。黒と、魔除けの意味を持つ赤を基調に鮮やかな色を重ね、家紋や武者、おたふくなどの絵柄を描き出します。

使用される素材

土佐和紙竹
主な産地
  • 香南市香我美町

職人・工房

吉川染物店(吉川工房)

香南市香我美町岸本にある染物店で、130年以上続くと紹介されています。五代目の吉川毅さんは、県内でただ一人の土佐凧の継承者とされ、2011年に高知県の「土佐の匠」に認定されました。土佐凧やフラフ、のぼり、のれんを注文に応じて制作しています。

公式サイト →

購入方法

吉川染物店への注文
土佐凧は、吉川染物店がオーダーメイドで制作しています。公式サイトの見積り依頼フォームや電話で相談できます。店は香南市香我美町岸本56にあり、営業は9時〜17時30分、定休日は不定休と案内されています。購入先を見る →PR
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