東京銀器は東京都台東区・荒川区・文京区などで作られる銀製の工芸品で、鍛金・彫金・切嵌・鑞付けといった伝統技法により茶道具や装身具、酒器などが作られている。日本における銀製品の歴史は古く、平安時代の法典「延喜式」にはすでに銀製の食器や酒器の記録が見える。江戸時代中期になると経済力をつけた町人の間で銀製品が広く用いられるようになり、飾り職人や銀師(しろがねし)と呼ばれる専門の職人が育っていった。明治以降は西洋の精練技術も取り入れられ、1867年のパリ万博では日本の銀器の完成度の高さが海外の専門家を驚かせたと伝えられる。純度1,000分の925以上の銀を用い、金鎚で叩いて模様を打ち出す槌目や、岩石目・ゴザ目など独特の質感を生み出す技法が特徴で、使い込むほどに手になじむ道具として今も茶道具やアクセサリーなど幅広く愛用されている。1979年(昭和54年)に経済産業大臣指定の伝統的工芸品となった。
発祥
日本における銀製品の歴史は古く、平安時代の法典「延喜式」(916年編纂)にはすでに銀製の食器や酒器についての記載が見られる。室町時代には各地で銀山が発見されて銀の産出が盛んになり、江戸時代には銀師と呼ばれる専門の職人が大名家などに重用され、装身具や調度品を手掛けるようになったことが東京銀器の源流とされる。
歴史
江戸時代中期になると、経済力をつけた町人たちの間でも銀製品が広く用いられるようになり、飾り職人の技術が発展した。明治以降は西洋から伝わった精練法や技術も取り入れられ、1867年のパリ万博では日本の銀器の完成度の高さが銀製品に精通したヨーロッパの人々をも驚嘆させたと伝えられる。1979年(昭和54年)に経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定された。
特徴
東京銀器は純度1,000分の925以上の銀を用い、鍛金(打ち物)や彫金、切嵌、鑞付けといった伝統技法で成形・加飾される。金鎚で打ち出す槌目や、岩石目・ゴザ目など独特の質感を生む表面仕上げが特徴で、煮込み法や古美液を使った色仕上げにより深みのある輝きを引き出す。使い込むほど手になじみ、経年変化も楽しめる工芸品である。
技法
鍛金(打ち物)
一枚の銀板を金鎚で叩きながら立体的に成形する技法。叩いた跡を模様として残す槌目仕上げなど、打ち出しならではの表情が生まれる。
彫金・切嵌
タガネを用いて銀の表面に模様を彫り込む彫金や、別の金属を嵌め込んで装飾する切嵌の技法により、繊細な意匠を施す。
使用される素材
制作工程
- 1
成形
銀板を鍛金(打ち物)やヘラ絞りにより手作業で立体的な形に成形する。
- 2
部品接合
銀鑞付けやカシメ、鋲止めなどの技法で部品を組み合わせて接合する。
- 3
加飾
タガネを用いた模様打ちや切嵌など、手作業で表面に装飾を施す。
- 4
色仕上げ
煮込み法や古美液を用いて表面を仕上げ、銀本来の輝きや落ち着いた色合いを引き出す。
| 主な産地 |
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|---|
職人・工房
購入方法
- 日伸貴金属
- 江戸時代から続く銀師の工房が手がけるオリジナルブランド「SOUSHO」の銀製品を購入できる。バングルやリングなどのアクセサリーから酒器まで幅広い品揃え。購入先を見る →PR
体験施設
日伸貴金属
東京都台東区三筋1-3-13 伊藤ビル1F
銀師の指導のもと純銀のリングやバングル作りを体験できる。リング作りは9,900円程度〜、バングル作りは11,000円程度〜(税込)、所要時間は90〜105分ほど。
詳細を見る →よくある質問
Q. 東京銀器にはどんな技法が使われていますか。
A. 銀板を金鎚で叩いて成形する鍛金(打ち物)、タガネで模様を彫る彫金、別の金属を嵌め込む切嵌、部品を接合する鑞付けの4つの技法が主に用いられる。
Q. 東京銀器はいつ伝統的工芸品に指定されましたか。
A. 1979年(昭和54年)に経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定された。主な産地は台東区・荒川区・文京区などである。