高山茶筌は奈良県生駒市高山町で作られる茶道用の竹製茶筌で、経済産業大臣指定の伝統的工芸品です。室町時代、高山城主の子・高山民部丞入道宗砌が、茶道の祖とされる村田珠光の依頼を受けて創案したのが起源と伝わります。以来500年以上にわたり一子相伝で製法が受け継がれ、現在では日本国内で流通する茶筌の大部分を生駒市高山町で生産しているといわれるほど、全国でも数少ない茶筌の産地として知られています。素材には淡竹(はちく)を中心に黒竹や煤竹も用いられ、竹を割り、穂先を薄く削り、糸で編み上げるまでの工程をすべて職人の手作業でおこないます。流派や用途によって形状や穂の数が異なり、その種類は100を超えるとされ、繊細な美しさと実用性を兼ね備えた道具として、茶道具の中でも特に重んじられています。
発祥
室町時代、高山城主の次男・高山民部丞入道宗砌が、茶道の創始者とされる村田珠光の依頼を受けて創作したのが高山茶筌の起源と伝わります。宗砌は自ら作った茶筌を後土御門天皇に献上し、その繊細な作りを賞されて「高穂」の名を賜ったといわれています。以後、代々一子相伝の秘伝として製法が守られ、高山町の家業として受け継がれてきました。
歴史
一子相伝であった製法は明治時代以降に地域へと広がり、生駒市高山町の主産業として発展しました。現在も高山町では日本国内で流通する茶筌の大部分が生産されているとされ、全国でも数少ない茶筌の産地として知られています。1975年(昭和50年)には500年にわたる歴史と技術が認められ、経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定されました。
特徴
主な材料は淡竹(はちく)で、ほかに黒竹や煤竹も用いられます。竹の皮をむいて割り分け、穂先を先端に向けて薄く削る「味削り」と呼ばれる工程が最も難しいとされ、茶の味わいを左右するともいわれます。流派や用途に応じて穂の数や形状が異なり、種類は100を超えるとされる繊細な竹工芸品です。
使用される素材
制作工程
- 1
皮むき・小割
竹の節の上部から先端の皮をむき、大割包丁で竹の太さや穂の本数に応じて12〜24等分に割り分ける。
- 2
味削り
割いた穂先を先端に向けて薄く削っていく、最も熟練を要するとされる工程。
- 3
編み上げ
内穂と外穂に分けた穂を色糸で編み上げ、茶筌の形に仕上げる。
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職人・工房
購入方法
- 生駒市高山竹林園 売店
- 高山茶筌の歴史資料館を併設する公園内の売店で、地元産の高山茶筌や茶道具を実際に手に取って購入できる。購入先を見る →PR
- 竹茗堂 WEBショップ
- 竹茗堂左文が運営する通販サイト。経済産業大臣指定の高山茶筌をはじめ、茶杓など幅広い茶道具を全国から購入できる。購入先を見る →PR