讃岐一刀彫(さぬきいっとうぼり)は、琴平町やまんのう町を主な産地とする香川県の木彫りです。肥松(こえまつ)や楠(くすのき)を材料に、ノミの刃跡をあえて残して仕上げるのが特徴です。香川県は、その刃跡を「大胆さと繊細さが調和した」ものと紹介しています。始まりは1837年(天保8年)、金刀比羅宮(ことひらぐう)の旭社(あさひしゃ)が建てられた際に、全国から集まった宮大工が彫りの腕を競い合ったことといわれます。その技術は明治30年ごろに開校した琴平工業徒弟学校の彫刻科にも伝わり、こんぴら参りの土産品として広まりました。1985年度(昭和60年度)、香川県の伝統的工芸品の第1次指定品目となっています。だるまや大黒天、恵比寿などの縁起物が作られ、2026年2月時点で9名が香川県伝統工芸士に認定されています。
発祥
讃岐一刀彫の始まりは、金刀比羅宮の旭社の建立にさかのぼるとされます。旭社は1837年(天保8年)に完成した二重入母屋造の建物で、国の重要文化財に指定され、屋根裏や側面にも彫刻が施されています。香川県の資料では、この建立の際に全国から集まった宮大工たちが彫りの腕を競い合ったことが、讃岐一刀彫の始まりといわれると紹介されています。
歴史
宮大工の技は、明治30年(1897年)ごろに開校した琴平工業徒弟学校の彫刻科にも伝えられたとされます。門前町の琴平では、こんぴら参りの参拝客が買い求める土産品として一刀彫が広まりました。1985年度(昭和60年度)には香川県の伝統的工芸品の第1次指定品目となります。現在も琴平町とまんのう町の職人が制作を続け、2026年2月時点で9名が香川県伝統工芸士に認定されています。
特徴
讃岐一刀彫は、彫ったときにできるノミの跡を削り消さず、そのまま仕上げに生かします。彫り跡がそのまま表情となり、力強い印象を与えます。材料には脂を多く含む肥松や、楠が使われます。作品はだるまや大黒天、恵比寿などの縁起物が中心です。琴平町の山中象堂では、伝統的な赤いだるまに加え、ボーダーやドット柄を描いた「POPダルマ」も作られています。
技法
ノミの刃跡を生かす彫り
讃岐一刀彫では、木をノミで彫り進め、その刃跡を磨いて消さずに残します。山中象堂では樹齢100年以上の楠を彫り、ノミの削り跡を生かして仕上げています。彫り上げた後に色を付ける作品もあり、彫りと彩色を分担して作る工房もあります。
使用される素材
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職人・工房
購入方法
- 山中象堂(琴平町980)
- JR琴平駅から徒歩10分ほど、金刀比羅宮の参道沿いにある。2024年の報道によると、POPダルマは1個1万円からで、注文は電話かメールで受け付けている。人気が高く、受け取りまで長く待つことがある。購入先を見る →PR
- 琴平町ふるさと納税
- 琴平町のふるさと納税では、讃岐一刀彫の恵比寿・大黒天セットや、高さ7〜9cmほどの二俵大黒天が返礼品として掲載されている。いずれも赤松を使った手作りの一点物である。購入先を見る →PR
よくある質問
Q. 讃岐一刀彫と金刀比羅宮にはどんな関係がありますか?
A. 香川県によると、1837年に金刀比羅宮の旭社が建てられた際、全国から集まった宮大工が彫りの腕を競ったのが始まりといわれます。その後、門前町の琴平でこんぴら参りの土産品として広まり、今も参道沿いに一刀彫を扱う店があります。
Q. どんな作品がありますか?
A. だるまや大黒天、恵比寿などの縁起物が多く作られています。高さ7cmほどの小さな置物から、恵比寿と大黒天を組にしたものまであります。山中象堂では、伝統的な赤いだるまのほか、ボーダーやドット柄の「POPダルマ」も手がけています。